英国便り
ロンドン郊外在住の日本人ブルーバッジ・ガイドが、毎日の生活を通して英国の魅力をお伝えします。
2007年9月30日日曜日
オックスフォード モードリン・カレッジ
Magdalen(マグダレーン)と書いて、モードリンと発音します。1458年にウェインフリート司教が設立しました。
1509年に完成した鐘楼は、オックスフォードのシンボルで、毎年メイ・デーの朝6時に、この塔の上でカレッジの聖歌隊がラテン語で聖歌を歌います。
大学生401名、大学院生183名、研究生12名、計596名。
オックスフォード ユニヴァーシティー・カレッジ
1249年にウイリアム・オブ・ダラムが設立したカレッジです。元アメリカ合衆国大統領のクリントンが若いときに留学していたこともあります。
大学生390名、大学院生135名、研究生3名、計528名。
オックスフォード マートン・カレッジ
1264年に大法官ウォルター・ド・マートンが創設しました。学生の宿舎+教育の場として設計された最初のカレッジです。
1418年建設のゲートタワーが正門です。
日本の皇太子様が留学していました。
大学生318名、大学院生194名、研究生2名、計514名。
マートン・ストリート沿いの壁にヴィクトリア時代(1800年代)のポストがありました。
オックスフォード クライスト・チャーチ・カレッジ
1525年にウルジー枢機卿がカーディナル・カレッジを設立しましたが、1529年にウルジーが権力の座から失墜したので、1546年にヘンリー8世がクライスト・チャーチの名でカレッジを再設立しました。そのときオックスフォード司教区を新設したので、この教会はチャペル(礼拝堂)ではなく、カテドラル(大聖堂)です。
大聖堂の尖塔(写真)は1230年ごろ建てられたもので、英国でもっとも古い尖塔だそうです。
このカレッジにはハリー・ポッターの映画の撮影に使われたダイニング・ホールがあり、「不思議の国のアリス」の作者・ルイス・キャロルが学長の娘アリス・リデルと出会った場所でもありました。
大学生424名、大学院生195名、計619名。
オックスフォード コーパス・クリスティー・カレッジ
コーパス・クリスティとは、ラテン語でキリストの身体という意味です。1517年にウィンチェスター司教リチャード・フォックスが、神学、ラテン語、ギリシア語の教育を目的に創設しました。
中庭の日時計は1581年に造られました。上にペリカンがいて、自らの胸を突いて出す地でわが子を育てるという伝説から、キリストを象徴しています。
大学生243名、大学院生95名、研究生7名、計345名。
オックスフォード オリエル・カレッジ
戦いから逃走する途中に願を掛け、もし助かったらオックスフォードに聖母の名を冠したカレッジを設立すると誓ったエドワード2世により、1326年に設立されました。敷地内の住居のひとつがロリオールだったことから、オーリエル・カレッジと呼ばれるようになりました。
中庭を囲む建物(写真)は17世紀のものです。
大学生294名、大学院生116名、研究生3名、計413名。
オックスフォード オールソール・カレッジ
1438年に百年戦争の戦没者のために、カンタベリー大司教のシシェルが創設しました。2つの塔(写真)は、ホークスモアの設計で、1733年に完成しました。
純粋な大学院で、それも最高レベルの特別研究員のみ5名だけ!!!がこの建物を使っています。
オックスフォード クイーンズ・カレッジ
1341年にロバート・ド・エグルスフィールドが創設。18世紀にホークスモアによって、中世の建物が建てかえられました。
「ミスター・ビーン」のローアン・アトキンスはここの卒業生。
大学生324名、大学院生111名、研究生3名、計438名。
オックスフォード セント・エドマンド・ホール
中世のホールの中では最古のもので、1278年ごろ創立されましたが、カレッジになったのは1957年です。
聖ペテロ教会は現在図書館になっています。
大学生379名、大学院生137名、研究員32名、計548名。
オックスフォード ニュー・カレッジ
ニュー・カレッジという名前ですが、歴史は古く1379年にウィンチェスター司教のウイリアム・オブ・ウッカムが設立しました。
昔は、ウィンチェスター・カレッジ(有名私立パブリックスクール)の卒業生しか受け入れませんでした。
大学生417名、大学院生173名、研究生6名、計596名。
オックスフォード ハートフォード・カレッジ
1874年に、中世の2つのホールが合併して、ハートフォード・カレッジになりました。
大学生372名、大学院生160名、研究生19名、計551名。
ニュー・カレッジ・レーンにかかるベニスのため息橋を模した渡り廊下は、1887年の建物。
オックスフォード ブレイズノーズ・カレッジ
「真鍮の鼻」の名前は、13世紀のブレイズノーズ・ホールの扉にあった猫の顔のノッカーに由来するのだそうです。
1509年に、そのホールの跡地にカレッジを設立しました。
大学生388名、大学院生130名、研究員4名、計522名。
オックスフォード エクセター・カレッジ
1314年にエクセター司教が創設しました。
1853年、ウイリアム・もリストエドワード・バーン・ジョーンズは、このカレッジで出会い、ラスキンとラファエロ前派に刺激され、聖職者の道を捨てて、中世の芸術工芸の復興に生涯をかけました。
大学生329名、大学院生143名、研究員30名、計502名。
オックスフォード ジーザス・カレッジ
1571年にエリザベス1世と、ウエールズ出身のヒュー・プライス博士がウエールズ人の学者のために創設しました。
大学生326名、大学院生124名、研究生5名、計455名。
オックスフォード トリニティー・カレッジ
1555年にトマス・ポウプが設立しました。
俳優のリチャード・バートンはここの卒業生です。
大学生290名、大学院生80名、研究生5名、計375名。
オックスフォード ベイリアル・カレッジ
1282年にジョン・オブ・ベイリアルによって設立されました。
皇太子妃雅子様が外務省時代、研修で派遣されていたのが、このカレッジです。
大学生419名、大学院生247名、計666名。
オックスフォード セント・ジョンズ・カレッジ
セント・ジョンズ・カレッジはロンドンの裕福な仕立て屋サー・トマス・ホワイトが、仕立て屋の守護聖人である洗礼者ヨハネの名前を冠して、1555年に設立しました。
とても寛大なカレッジで、午後2時から5時までの間、無料で中を見せてくれます。
秋篠宮様が留学したカレッジです。
建物の装飾が素晴らしい。
大学生384名、大学院生192名、研究生4名、計580名。
オックスフォード エグザミネーション・スクールズ
オックスフォード授業は、チュートリアル(個人)授業が中心ですので、カレッジの中には大きな教室はありません。学年末試験はここで受けます。
試験の結果はこの建物の玄関ホールに貼り出されます。試験の結果が悪いと退学になります。留年はありません。
2007年9月29日土曜日
オックスフォード大学の植物園
1621年に大学医学部によって、医学研究用植物の栽培を目的に、英国最初の薬草園がつくられました。
植物園の隣には、テームズ川の源流であるチャーウェル川が流れています。
植物園のモンキー・パズルの木と、モードリアン・カレッジの塔。
2007年9月28日金曜日
アシュモリアン博物館
アシュモリアン博物館はプラント・ハンターのトラディスカントのコレクションをもとに、1683年に公開された、世界最古の博物館です。
大英博物館の小型版のような博物館で、古代エジプト、古代ギリシア、楽器、コイン、絵画などのコレクションが充実しています。入場無料です。
2007年9月27日木曜日
オックスフォード大学の図書館
ボドレイアン・ライブラリーには英国で出版される書籍すべてが収められている著作権図書館です。蔵書は何百万冊にもなりますが、持ち出しはできません。
18世紀に建てられたラドクリフ・キャメラは、初めから科学系の書物を収める図書館として設計されました。現在はボドレイアン・ライブラリーの非公開の閲覧室になっています。
キューガーデンのスイレンの温室
私がキューガーデンで一番好きなのは、
睡蓮の温室、ウォーターリリー・ハウスです。
夏が過ぎて、水藻が増えたみたいです。
花も少なくなりました。
もうすぐスイレンのシーズンが終わり、
この温室も閉まるでしょう。
奥から見た入口付近。
入口に咲いていたパッション・フラワー。
日本名は時計草です。
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