2007年4月26日木曜日

ハル・グランディ・コレクション

先日、大英博物館の勉強会に行ってきました。今回のテーマは、コイン、アクセサリー、ヨーロッパの陶器でした。大英博物館を考古学博物館と思っている人は甘い。なんたって総展示品数600万点(公式ガイドブックによる)。何でもあるんです。

勉強会ではいろいろなことを教えてもらったのですが、一番印象に残っているのはハル・グランディの装身具コレクションです。

アン・ハル・グランディはドイツ生まれですが、子供のころイギリスに移住しました。ほとんどの年月を病気のため、ベッドで過ごしたそうですが、若いころから熱心に装飾品を収集しました。そして、「すばらしい品々を所有する幸運を授かったのだから、それをみなと共有せねばならない」という思想のもと、金細工、銀細工、鉄細工、象牙、カメオ、珊瑚、七宝など、1200点を大英博物館に寄贈しています。

写真はコレクションのほんの一部です。鳩のブローチは、1840年のヴィクトリア女王の結婚式に、アルバート殿下が付き添いの少女たちに、ハートを運ぶ鳩のブローチを贈ったことから流行したのだとか。忘れな草や、手紙を運ぶ鳩のデザインも流行しました。ヴィクトリア時代には、宝石の頭文字で遊ぶという文字遊びのアクセサリーも流行しました。

0 件のコメント:

コメントを投稿