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ヘンリー8世の時代、タペストリーは絵画以上に貴重な工芸品として取引されていました。フランドルの最高級タペストリーはフル装備の軍艦と同じ価値があったのだそうです。今でもハンプトン宮殿でその時代のタペストリーの一部を見ることができます。
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装飾的なタペストリーが中世ヨーロッパで隆盛を極めたのは、見た目が美しいというだけでなく、防寒用(壁に飾ることによって、熱が逃げない)にもなり、丸めて持ち運ぶことができたので王宮を移動する時に便利でした。キリスト教会では、特別な日などに聖書の場面を表したタペストリーを取り出して飾りました。
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他の織物と違って、縦糸(木綿や亜麻)は完全に横糸に隠れて見えなくなります。横糸(羊毛、絹糸、金糸、銀糸)によって模様や絵柄を創り出します。絵柄の題材は、聖書とギリシア神話が人気がありました。
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これはハンプトン・コート宮殿所有の、システーナ礼拝堂のタペストリーのためにラファエロが描いた下絵のコピーです。上の完成品と比べると左右逆になっているのが分かると思います。
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