2009年2月6日金曜日

サーチギャラリーの中東展

ロンドンの高級住宅地チェルシーとベルグレービアの間に位置するスローン・スクエア。

地下鉄駅からキングス・ロード方向に進み、花屋さんの前を通り、

カフェの前を通り抜ければ、

正面にサーチ・ギャラリーが見えてきます。

現在、サーチ・ギャラリーでは中東の現代美術展をやっています。入場無料、写真撮影OKです。まず最初の部屋で見たのは、ゴムで造られたRechmaouiのBeirut Caoutichoucという作品。

同じ部屋にはアルミニウムなどで造ったSpectre(The Yacoublan Building, Beirut)という作品もありました。

次の部屋にはMorshedlooの無題(Untitled)という作品と、

Kahramanの油絵が数枚。

一見穏やかな絵に見えますが、実はこの3枚、羊を吊るして、切って、食べるという意味の作品です。

これは蝋、鉄、ダンボール紙などで作られたAl-HadidのSelf Meltという作品。

次の部屋にはHaerizadehの作品が並びます。これはTypical Iranian Funeral(イランの葬式)という作品。

そしてTypical Iranian Wedding(イランの結婚式)。

Shomal、Beach at the Caspian(カスピ海の海岸)。

Dagger Dance(刀を使ったダンス)。

次のギャラリーには、Al-Karimのぼやけた大きな写真が数点ありました。

そしてその次のギャラリーにはAlsoudaniの絵が並んでいました。写真はBaghdadⅡという作品と、

チャコールとパステルで描いたUntitled(無題)という作品です。

2階に上ると、AttiaのGhost(幽霊)という印象的な作品があります。

アルミホイルのみで造ったお祈りをしているイスラム教の女性たちです。

ギャラリー8にあるDiana Al-Hadid(女性)のThe Tower of Infinite Problemsという作品も印象的です。バベルの塔を意識したのか、ニューヨークのワールド・トレード・センターを意識したのか・・・考えさせられる作品です。

そしてこれもAl-HadidのAll the stopsという作品です。

KhorramianのEden-1st generationという作品。中央の白い空白の意味は何でしょう?

こちらはKhorramianのSome comments on empty and fullという作品。また白い空白がある。

こちらはパキスタン在住のHouraniのQalandia。

街の縮小模型って感じの作品でした。

3階のエレベーター・ホールから2階にあるギャラリー10を見下ろすことができます。Fakhimのマネキンを使った作品と、Haerizadehの絵が展示されていました。

3階のギャラリー11のGhadirianの作品群も印象的でした。

このような作品を見て、イスラム教の女性が怒りませんか?

これもGhadirianの作品。面白いですよね。

ギャラリー12のAyariの絵。

チュニジアの女性を描いたWshhWshhという作品。

Right of Return。

The Fence。この人の作品に出てくる人間は、ほとんど鬼太郎パパの目玉オヤジみたい。

次にBanisadrの作品群が展示されています。

Prisoners of the sunという作品。ブリューゲルやボッシュの作品にちょっと似ている気がしました。

Sara RahbarのFlag No.19は、パレスチナの布を使ってアメリカの旗を造ったものです。ちょっと政治的。
 
GolshiriのWhere sprit and semen metという作品。青いカーテンの意味は?

Will RymanのThe Bedという作品は、今回の中東展とは別です。ニューヨーク生まれのアメリカ人の作品です。

他にもいろいろな作品がありました。

Schools art Displayのコーナーにあった、カバの口をした魚は私のお気に入りです。

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