2009年4月27日月曜日

ピクチャレスクの世界

ストアヘッドのランドスケープ・ガーデンはイングリッシュ・ガーデンの典型です。日本では、コテージ・ガーデンをイングリッシュ・ガーデンと呼んでいる人が多いようですが、本当のイングリッシュ・ガーデンは広大な敷地が必要な風景庭園のことです。

これはナショナル・ギャラリーにあるクロード・ロランの「アイネイアのいるデロス島の海辺」、

これはフィレンツェのパラティーナ美術館にあるサルバドール・ローザの「壊れた橋のある風景」

2枚の絵を会わせたら、ストアヘッドの庭になります。18世紀の英国貴族はクロード・ロランが描いた理想郷のような庭園を望みました。川を堰き止めて池にして、古代ローマの神殿風の建物や橋を造り、人工的に計算して造られた、理想化されたピクチャレスク(絵画美)の世界を楽しみました。

風景庭園の中を散策しながら、古代ローマ風の建物を見て神話の世界を想像し、廃墟を見て人生の虚しさを感じたのでした。

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