2011年9月20日火曜日

セラフィールド

セラフィールドはアイリッシュ海に臨む核燃料再処理工場です。再処理工場とは原子炉から出た、使用済みの核燃料の中から使用可能なウラン、プルトニウムを取り出す施設です。

もともと王立の軍需工場があり、第二次世界大戦においては爆弾を製造していました。1947年に核兵器の材料となるプルトニウムの生産を行うため原子力研究所が着工されました。1956年10月17日、原子力発電所が世界初の商用発電を開始しました。
1957年10月10日、軍事用プルトニウムを生産する原子力工場で火災が発生、16時間燃え続け、多量の放射能性物質を外部に放出しました。避難命令が出なかったため、地元住民は一生許容線量の10倍の放射線を受け、数十人がその後白血病で死亡しました。当時のマクミラン政権が極秘にしていましたが、30年後に公開されました。

2007年、施設が老朽化したことなどの理由で原子力発電所の4つの冷却塔が爆破解体されましたが、核燃料の再処理施設は残り、そこで取り出されたプルトニウムを使って核兵器を作っているようです。

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