2016年3月18日金曜日

スミス・フィールド肉市場

 スミス・フィールドはシティの市街壁のすぐ外側にある水の豊富な緑豊かな放牧地だったため、近郊から家畜を引き連れて売買するのに都合が良く、生きた動物が売られる市場となりました。

13世紀初期からスミスフィールドは公開処刑所になります。市街壁付近に凶悪犯を収容する刑務所が建てられ、そこの囚人の処刑所としてスミスフィールドが使われるようになりました。

有名なのが、1305年、スコットランドの愛国者、ウィリアム・ウォレスの処刑です。彼はスコットランドの独立を守るためにイングランドと戦ってきました が、仲間の裏切りで捕まり、この場所で四つ裂き刑を受けました。1381年の農民一揆事件では、悪政に憤った農民を引き連れたケント県の英雄ワット・タイラーがここに陣取り国王と交渉しましたが、傍らにいたシティ市長が彼を刺殺してしまいました。宗教改革時代には、メアリー1世が新教徒をここで火あぶり刑に処し200人以上を焼き殺しました。

地下駐車場は、映画「007スカイフォール」のロケ地。19世紀半ばに世界初の地下鉄が近くに開通した際は、その引き込み線がこの地下に敷かれました。

現在の肉市場は、1868年に、ホレス・ジョーンズによって設計されました。

取引は午前2時から午前7時ごろまでで、

昼過ぎに行くと、

閉まってます。

周辺の倉庫は今では若者向けのお洒落なクラブに変身しています。

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