2016年8月29日月曜日

ローマ建国時代、ギリシアとエトルリアの影響


大英博物館の展示品で、古代ローマ時代をご案内。

言い伝えによれば、古代ローマは軍神マルスの2人の息子ロムルスとレムスによって、紀元前753年に建国されました。テベレ河畔の7つの丘の上に建設された都市国家で、初期は王政がしかれていましたが、紀元前509年にエトルニア出身の王を追い払い、元老院から選ばれる2人の執政官が治める共和国になりました。

ギリシアの影響
ギリシア人たちはイタリア半島南部やシチリア島に植民地を建設しました。南イタリアは肥沃な土地のため、壮麗な寺院、豪華な家具調度を備えた住まいが立ち並んでいました。ローマはイタリア南部のギリシア都市からギリシア文明を学び取り大国に成長していきました。

タレントゥム(南イタリアのギリシャ領)で作られた青銅の騎馬像(550BC)

赤絵のワイン壺 アプリア 340BC

タレントゥムの墓から出土した金のネックレス(350BC)


エトルリアの影響
エトルリア人はイタリア半島北部に都市国家群を形成し、ギリシアの影響を強く受けていました。商業、建築、工芸に優れ、初期のローマ人に大きな影響を与えました。

金のブローチ エトルリア 600BC

墓のテラコッタに描かれた絵 エトルリア 550BC

アフリカ人の少年のデザインのマグ エトルリア 300BC

セイアンティ・トレスナサのテラコッタの棺(台座に名前が刻まれています) エトルリア 150 BC

一緒に埋葬されていた身の回り品

彼女の頭蓋骨を復元すると、

こんな感じです。

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