2016年12月16日金曜日

自然史博物館の恐竜たち

Dinosaur(恐竜)は、ギリシア語で恐ろしいトカゲという意味で、1841年に英国人のリチャード・オーウェンという古生物学者が名付けました。恐竜が生きた時代は三畳紀(Triassic)2億5千年前~2億年前、ジュラ紀(Jurassic)2億年前~1億4千年前、白亜紀(Cretaceous period)1億4千年前~6500万年前に分かれています。

自然史博物館の正面入口にあるディプロドクス(Diplodocus)はジュラ紀に北米に生息していた草食恐竜です。体長は26メートルもあり、これまでに発見されている恐竜の中でも最長のものです。

細長い口の前にだけ歯が並び、葉をむしって丸飲みしていました。尾の先の方はムチのような構造になっており、尾を勢いよく振り回して、肉食恐竜から身を守る武器として使っていたと思われます。

これはコエロフィシス(Coelophysis)の化石です。

三畳紀の北アメリカに生息した肉食恐竜でした。

これはカマラサウルス(Camarasaurus)の骨格です。ジュラ紀の北アメリカに生息した草食恐竜です。

他の竜脚類に比べると首と尾が短く、歯はヘラ状のものが約48本並んでいます。

これはトリケラトプス(Triceratops)の骨格です。白亜紀の北アメリカ棲息していた草食の角竜です。

トリケラトプスとは3本の角を持つ顔と言う意味で、鋭い3本の角は肉食恐竜から身を守る武器として役立ちました。

イグアノドン(Iguanodon)は、白亜紀のヨーロッパに生息していた草食恐竜で、前脚の親指の爪がスパイク状になっているのが特徴です。

現在、イグアノドンはこのような姿だったと考えられていますが、

イグアノドンを発見した英国人医師のギデオン・マンテル(Gideon Mantell)は、鼻先に角がある、全長70メートルの巨大なイグアナのな姿を想像していました。マンテルは医師業の傍ら自ら化石を取りに出かける化石ハンターで、1822年に巨大な歯の化石を発見し、それが爬虫類のイグアナの歯と化石の特徴が一致することを見つけ、イグアナの歯という意味のイグアノドンと名づけました。

マッソスポンディルス(Massospondylus)は、ジュラ紀のアフリカとアメリカに生息した中型の草食恐竜です。

小さな頭を持ち、首と尾は長く、がっしりとした胴体をしています。

アロサウルス(allosaurus)は、ティラノサウルスより8千万年以上前に君臨していたジュラ紀最強の肉食恐竜です。

鋭く大きな歯をたくさん持っていました。二足歩行性で、大きく強力な後脚と、3本指を備えた前腕を持ち、長い尻尾で体のバランスを取っていました。
アルバートサウルス(Albertosaurus)は白亜紀の北アメリカに生息していた肉食恐竜です。カナダのアルバータ州で発見されたため、この名前が付けられました。

ティラノサウルスよりひとまわり小さく、軽量な体つきから素早さをいかした狩りを行っていたと思われます。

トウジャンゴサウルス(Tuojiangosaurus)は、ジュラ紀の中国に生息した四足歩行の草食恐竜です。

首から尾にかけて背中に左右に並んだ骨板がありました。尾の先端には4本のトゲが生えていました。前脚は短く前かがみになっていることから、背の低い植物を食べていたと考えられます。

ガリミムス(Gallimimus)は白亜紀にモンゴルに生息していた恐竜です。映画ジュラシック・パークではTレックスから群れて逃げる姿が描かれています。

骨格から現代のダチョウのように時速70キロの速度で走ることができたと推測され、最速の恐竜の一つであったと考えられています。体に対して相対的に大きな脳を持っており、知能の高い恐竜のひとつであったようです。

ドロマエオサウルス(Dromaeosaurus)は白亜紀の北アメリカに生息した肉食恐竜です。

恐竜としては知能も高かったため、群れで行動ができる凶暴な恐竜でした。

デイノニクス(Deinonychus)も白亜紀の北アメリカに生息した肉食恐竜です。狩りも群れで行い、時速50キロの速度で走って、自分より大きな草食恐竜も襲ったと考えられます。自然史博物館には動くロボットで動く様子を見ることができます。

ティラノサウルス(Tyrannosaurus)は白亜紀の北アメリカに生息した史上最大の肉食恐竜です。一生つがいの相手を変えず家族単位で群れをつくって行動していたのだそうです。自然史博物館には動くT-rexのロボットがいますので、是非見に来てください。

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