2017年3月27日月曜日

紅茶の歴史 メアリ2世 (1662~1694)

 
メアリ2世は幼くしてオランダ総督オレンジ公ウイリアムに嫁ぎ、ハーグの宮廷生活でオランダ式の茶のたしなみも身につけていました。磁器収集が趣味だったメアリ2世は、まだ珍しかった東洋の磁器をたくさん英国に持って帰りました。東洋の品々をコレクションにしたり楽しんだりすることがシノワズリーと呼ばれ上流階級の間で流行します。メアリ2世はハンプトンコート内に磁器を飾りました。

メアリ2世が即位した1689年、イギリス東インド会社は中国と茶の直接貿易が実現します。当時、福建省から茶を輸入していたイギリス東インド会社は、半発酵茶(ウーロン茶)作りの技法を確立します。半発酵茶は英国の硬水やミルクをいれる飲み方に合っていたこと、緑茶より傷みが少なかったことなどから、18世紀後半には輸入量で緑茶を越えるようになります。

砂糖を使ったメレンゲや、果物の砂糖漬けはが茶会の際に提供されるようになったのはメアリ2世の時代からです。

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