2017年11月8日水曜日

スコットランドの銀行 (RBS)




RBS (本社Edinburgh)
1727年、ジョージ1世が、ジャコバイト運動を支援するBank of Scotlandに対抗するために設立されました。スコットランドの銀行券を発行し続けています。
個人向け業務や中小企業向け業務の拡充により高い収益率を誇り、2000年にはナショナル・ウエストミンスター銀行を敵対的買収により子会社化し、イギリスで最大の商業銀行となりました。
2008年、英国政府より経済危機対策として、英国政府より200億ポンドの公的資金注入を受けたにも関わらず、銀行業界で過去最大規模のボーナスを社員に支給したことで批判を集めています。

RBSと日本との関係
アレキサンダー・シャンドはスコットランドで教育を受けた銀行家で、1860~70年代に日本の大蔵省に招かれて日本に滞在し、銀行制度に関する講義を行ったり、日本の銀行家のために教科書を作成しました。
1877年にロンドンに戻り、アライアンス銀行、後のパーズ銀行、現在のRBSに入行します。1899年~1910年の間に、パーズ銀行は大日本帝国政府の外債8000万ポンドを調達します。。1905年、高橋是清は日露戦争の武器を買うための資金調達業務のため、数カ月間ロンドンに滞在しましたが、この任務の協力者がシャンドでした。後に高橋是清は大蔵大臣の職を務め、最終的に首相となりました。
1923 年に関東大震災が起こると、ウエストミンスター銀行は、日本政府のため、復興債による調達において国際協力を主導しました。


スコットランドには紙幣発行権のある銀行が3つもある。

3行とも市民や企業の口座を預かる市中銀行である。

ただし、イングランド銀行に英国のマネーサプライ・コントロールの責任があるので、この3銀行は通貨発行額と、同額の預け入れ義務が課せられている。自由気ままに発券できるわけではない。



RBSはスコットランド最大規模を誇り、この銀行のお札が一番よく出回っている
お札の表は全部同じデザインで、初代総裁の顔が入っている
裏はスコットランドの名城シリーズ。1ポンドがエディンバラ城、5ポンドがカリーン城、10ポンドがグラミス城。







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