2017年12月2日土曜日

フィッツウイリアム美術館の印象派絵画

ケンブリッジにあるフィッツ・ウイリアム美術館。

1848年に、アイルランドの貴族のフィッツウイリアム子爵リチャードが、多数の蔵書と美術品のコレクションと、それらを収容するための美術館建築費用をケンブリッジ大学に遺贈しました。ケンブリッジ大学の付属となった美術館は、入場無料で、ヨーロッパの絵画、東洋美術、古代エジプトや古代ギリシアの美術などを展示しています。

有名な印象派のコレクションの一部をご紹介しましょう。

クロード・モネ (Claude Monet)
パリ生まれ、ノルマンディー育ち。19歳の時、パリの美術学校にはいり、ピサロ、シスレー、ルノアールと知り合います。第一回印象派展に「印象・日の出」を出展、印象派の名の由来になりました。「光の画家」と呼ばれ、同じモチーフを異なった光線や時間の中で描いている「ポプラ並木」「積みわら」「ルーアン大聖堂」「睡蓮」連作が知られています。

ブーダン(Eugene Boudin)
ノルマンディー出身のフランスの風景画家で、1858年にルアーブルでモネの才能を発見し、油絵と戸外制作を教えました。1874年の第一回印象派展にも出展しています。

ルノアール(Pierre-Auguste Renoir)
リモージュ生まれ、パリ育ち。13歳で磁器の絵付け職人になりました。風景画も多く製作しましたが、人物を好んで描き、裸婦や少女の絵が有名です。40歳でイタリア旅行をした時にラファエロの絵を見てから、画風が変わりました。晩年は暖かい色調の豊満な裸体像をたくさん描きました。

シスレー (Alfred Sisley)
パリ生まれ、フランス育ちのイギリス人の風景画家です。第一回印象派展にも出展しています。

スーラ (Georges Seurat)
パリ生まれ。25歳の時に「グランド・ジャット島の日曜日の午後」という展描画法で描いた大作を第八回印象派展に出展して話題になりました。31歳で病死したので、作品は少ないです。

シニャック (Paul Signac)
パリ生まれ。第八回印象派展に出展し、スーラから大きな影響を受けます。サントロペに居を構え海辺や港の風景を好んで描きました。

ピサロ (Jacob Camille Pissarro)
カリブ海生まれ、フランス育ち。パリ万博でコローやクルーべの作品に感銘を受けました。1874年の第一回印象派展から、1886年の第八回まで、毎回欠かさず出展していました。晩年はシニャックの影響で、点描画を試みています。

ドガ (Edgar Degas)
パリ生まれ。印象派展はほとんど毎回参加しましたが、古典的手法で現代生活を描きました。室内を描いたものが多く、バレエの踊り子や浴女を好んで描きました。視力が衰えた晩年は、彫刻も作っています。


セザンヌ (Paul Cezanne)
南仏エクス・アン・プロヴァンス生まれ。後期印象派に属すのでしょうか?
近代絵画の父ともいわれ、たくさんの画家に影響を与え
次世代のキュービズムの先駆者となりました。

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