2016年2月8日月曜日

宝石のカットの種類

自然史博物館で宝石のカットの種類を学びます。

ステップ・カット
ステップカットは、宝石の外周が正方形やその他の四角形に型どられており、切子面(ファセット)が側面のガードルに対して平行に削られているものを指します。トラップカットとも呼ばれます。アールデコ時代に大変な人気を誇っていたカッティングです。



バゲット・カット
バケット(棒状)が特徴のカット。 エメラルドカットと違い、四隅がカットされていない。横から見ると下部がステップ(階段)状になっているため、ステップカットとも呼ばれます。


シザーズ・カット
ステップカットの一種でそれぞれのファセット面がはさみ型(X型)に4つの小面にカットされています。

ブリリアント・カット
1919年に宝石職人マルセル・トルコフスキーが開発したカッティング方法で、宝石の透明度と輝きを最大限に生かすよう計算されています。 主にダイヤモンドに対して採用され、宝石の形状に合わせていくつかのサブ・カテゴリに分類されます。

マーキーズ・カット
マルキーズ・ブリリアントカットとはラグビーボールのように両端がとがった形で、ブリリアントカットの変種です。宝石を実際のカラットよりも大きく見せることができます。


ローズ・カット
裏側が平面で、表側は薔薇の蕾(つぼみ)を想わせるドーム型の形をしたものをローズカットといいます。芸術が盛えた16世紀後半、発明されました。表側のドーム部分は、多数の三角形のファセット(研磨面)が組み合わされ、ダイヤモンドの屈折光が輝きます。このカッティングスタイルは、ヨーロッパ中の王族貴族に人気を博しました。

ファンシー・カット
特定の名称を持たない特徴的なカットの総称。

カボション・カット
石を丸い山形に整えて研磨し、光の反射ではなく石そのものの光沢や文様を生かすカットの方法です。「カボション」は中世フランス語で「頭」を意味します。主に翡翠などの半透明な宝石やトルコ石などの不透明な宝石に施されますが、透明な石に対しても、特殊な光学的効果を求めて施されることがあります。カボションカットは表面の引っかき傷などを目立たなくするという特性を持っています。


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