2019年3月12日火曜日

ナショナル・ポートレート美術館の肖像画で見る服装史



エリザベス1世時代、イギリスはルネッサンスの最盛期を迎え、女王は威厳を保つために豪華な服を身につけました。鯨骨で硬く形つけられたライン、輪骨入りのスカート、糊付けした真っ白なレースのカフスと襟は係りの召使が時間をかけて整えました。ラフと呼ばれるひだ襟もこの時代の特徴で薄い麻布を糊付けして、アイロンで8字形に固めて首に飾りました。レースのラフは高価でこれを整えるのには、恐ろしく手間がかかりました。


ベルベット(ビロード)のドレスが流行しました。裁断仕立て技術がまだ発達していなかったため、別々に作った袖と身頃をリボンや紐で結び合わせていました。


キルティングで硬くしたジェケット、ブルマーのような半ズボン(オー・ド・ショ-ス)、タイツ(バ・ド・ショス)を組み合わせていました。


男性は脚線美を誇示していました。ストッキングは薄いウール地で作られましたが、ニットのストッキングも流行しました。ニットはk高価でしたが、脚線美を強調するのに人々は惜しげなく金を払いました。

だんだん襟ぐりが大きく胸を見せるスタイルに移行します。

レースで飾った襟、膨らませた袖からリネンの高価な真っ白い下着が見えています。半ズボン、キュロットを穿き、折り返しがあるブーツを履いています。

男の子は女の子の服を着せて育てられました。


大きな襟ぐりのドレス


男性はジャケットとキュロット(半ズボン)白い絹靴下、黒い靴を履いています。


薄いモスリンという木綿の平織り布の白く簡素なドレスは、シミーズ・ア・ラ・レースと呼ばれました。


軍服姿のジョージ4世


ヴィクトリア時代


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