2009年5月31日日曜日

ハンプトン・コート宮殿のローズ・ガーデン

今、ハンプトン・コート宮殿のローズ・ガーデンのバラが満開です。

隣にある500年前の城と調和して、いい感じです。

このローズ・ガーデンは駐車場の横にあり、あまり観光客に知られてないので人影まばらです。

しかも入場無料。近所の人の憩いの場所になっていています。

私が英国内で、いや世界中で、一番好きなローズ・ガーデンです。


花の女神、フローラの像。

バラ園の中に彫刻があるのは、さすがヨーロッパの城~って感じがします。

ローズ・ガーデンの中央には母子像。

そして反対側には男性の像。

アポロンでしょうか?

まだ花の時期は続きますので、是非出かけてみてください。

ベンチもあります。

ハンプトン・コート宮殿のバラ

ハンプトン・コート宮殿のローズ・ガーデンのバラを紹介します。

Rosa Crocus Rose 'Ausquest'

Rosa Teasing Georgia 'Ausbaker'

Rosa Mary Rose 'Ausmary'

Rosa Falstaff 'Ausverse'

Rosa Pat Austin 'Ausmum'

Rosa 'Rose de Rescht'

Rosa Harlow Carr 'Aushouse'

Rosa Generouse Farden 'Ausdrawn'

Rosa Whisky Mac

Rosa Molineu 'Ausmol'

Rosa John Clare 'Auscent'

Rosa Winchester Cathedral 'Auscat'

Rosa Sophy's Rose 'Auslot'

Rosa 'Blue Moon'

Rosa Rosy Cushion

ハンプトン・コートの刺繍学校

2009年はヘンリー8世戴冠500年を祝う大切な年なのに、まだハンプトン・コートの正門は工事中です。

ですから、観光客も、お城に用事がある人も、みんなキッチンの通用門から入らなければなりません。

広大な城の敷地内には、今でもいろいろな施設や学校があります。

例えば、チューダー・キッチン向かいのこの建物には刺繍のギルド(Embroiderers' Guild)が入っており、博物館や刺繍図書館もあります。

こちらは王立刺繍学校(Royal School of Needlework)です。

ここで学んだ優秀な生徒が、将来、女王様のドレスを手がけたりします。

2009年5月30日土曜日

フランスギク

キューガーデン正門の前のフランスギクの群生が見事です。

学名はLeucanthemum vulgare。ヨーロッパ原産。

キューガーデンで使っていた英語の俗名はOx-eye Daisy(牛目菊?)ですが、英語名Marguerite、フランス語名Margueritaeともいいます。

しかし園芸の世界でマーガレットと呼ばれているのは、Argyranthemum frutescensのことで別の花です。

花はそっくりですが、葉の形が違います。これがフランスギクの葉っぱ。

こっちがマーガレットの葉っぱです。葉の形が春菊に似ていて、茎が木質化することから、日本名は木春菊といいます。

花の妖精?

ヤグルマギク

キューガーデンの畑に咲くピンクのヤグルマギク。

学名はCentaurea dealbata。コーカサス原産。

非常に丈夫で、タネが穀物に混入し て外国に運ばれ、その土地によく帰化することから、英語ではコーンフラワー と呼ばれています。

日本では、鯉のぼりの 先についている矢車に似ていることから矢車草と呼ばれています。

ヤグルマギク

この季節、あちこちの庭で見かける青いヤグルマギクの花。学名はCentaurea montana。

地中海沿岸原産で、イタリア・ルネッサンスの画家ボッティチェリの作品「春」にも、花の女神フローラの頭を飾る花輪や服の模様として描かれています。

1925年、王家の谷を発掘していたイギリスの考古学者カーターがツタンカーメン王の棺を開けた時、3300年前のヤグルマギクが、形をくずさずに残っていたそうです。ツタンカーメン王の埋葬はヤグルマギクの咲く春であり、その死はミイラを作成するに要する70日をさかのぼった1月ころだったろうといわれています。