2007年3月13日火曜日

3月初旬のキューガーデンとギリシア神話

キューガーデンの水仙の丘の上にあるのは、アレトゥーサ(Temple of Arethusa)。

アレトゥーサはギリシア神話のニンフでアルテミスに仕え、狩りを大変に愛好していたので、恋や結婚には関心がありませんでした。

あるときアレトゥーサが水浴びをしているのを見た河の神アルベイオスは、 アレトゥーサに恋し水の中から話しかけてきました。

驚いて逃げだ したアレトゥーサをアルペイオスは追いかけ、追いつかれそうになったアレトゥーサは捕まる寸前にアルテミスに助けを求めます。

途端 に、アレトゥーサの肉体は水になり、その場で溶け流れてしまいました。そしてアレトゥーサは泉のニンフになったといわれています。

水仙は英語でDaffodil、学名はNarcissus。

ギリシア神話によると、ナルキッソスはその若さと美しさから高慢になり、自分だけを愛するようになります。ある日ナルキッソスが水面を見ると、美しい少年がいました。しかし、それは水面に映ったナルキッソス 本人でした。ナルキッソスは自分自身に恋に落ち、水から離れることができなくなり、そのまま憔悴して死んでしまいます。そして、その姿は水辺でうつむきがちに咲くスイセンに変わったのだそうです。

こちらはクロッカス。英語名もCrocus、学名もCrocus。

ギリシア神話のクロッカスは、ヘルメスの婚約者でしたが、雪の中で谷底にソリごと落ちて死んでしまいます。その後、その地を訪れたヘルメスが綺麗な花が咲いているのを見つけ、恋人と同じ名、クロッカス と名付けました。

これはヒヤシンスの一種。英語名はHyacinth。学名はHyacinthus。

ギリシア神話で、美青年ヒュアキントスは同性愛者でした。恋人のアポロンと円盤投げをして遊んでいた時に、西風の神ピュロスがやきもちを焼いて風を起こし、アポロンが投げた円盤の軌道が変わって、ヒュアキントスの額を直撃、大量の血を流して死んでしまいました。この時に流れた血から、ヒヤシンスの花が生まれたとされます。

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