リバティー・デパートのチューダー・ハウスは、
HMSインプレナブルとHMSヒンダスタンという2隻の船を解体した木材を利用して造られ、
1924年に完成しました。
中心には明り取りの吹き抜けがあり、
吹き抜けは小さな部屋で囲まれ、
小さな部屋には小物がディスプレイされています。
リバティ・プリントで有名なこの店は、
1875年にアーサー・リバティが開業しました。
当初は日本や東洋の装飾品、ファブリック、美術品などを輸入販売していましたが、
東洋のファブリックは仕立屋が扱うには繊細過ぎたため、
英国の染物屋を探し、東洋風のファブリックの生産を試みました。
1887年にアーサー・シルバーがデザインしたピーコック・フェザーが有名です。
1890年代にはリバティはロンドンで一番お洒落な店となりました。
創業者アーサー・リバティーの死後、テキスタイル部門は発展し、
1920年代にはタナローンが開発されます。
木綿でシルクのツヤと手触りを再現するために、リバティ社で独自に開発された素材です。
アフリカのスーダンにあるタナ湖のほとりで採れた原綿を使用していたことから
タナローンと名付けられたと言われています。
1930年代にデザインされた細かい花模様は「リバティ・プリント」として知られるようになります。
1960年代になると、またアールヌーボーがもてはやされ、ロータス・コレクションが作られました。
本当に素敵なデパートですから、是非本店に行ってみてください。
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