2016年8月9日火曜日

ジャマイカ・ワイン・ハウス 

ジャマイカ・ワイン・ハウスは、ロンドンのコーヒー・ハウス・第一号店でした。

1652年にパスクワ・ロージーというトルコ人商人が始めました。イ スラム世界では人々の交流の場としてコーヒー・ハウスがありました。ロンドンに伝わった頃はピューリタンによる共和政時代でアルコールを控 えるべきという世間の禁欲的なムードがあり、コーヒーハウスは流行しました。初期にはコーヒーのみで、食事は出しませんでした。紅茶はまだ英国では飲まれていませんでした。

コーヒーハウスには、職業、身分などに関わりなく、誰でも自由に入れるのが特徴です。実業家、商売人、政治家、法律家、聖職者、作家、ジャーナリスト、科学者、芸術家などが出入りしました。ジャマイカの貿易商人が集まるようになったこの店は、砂糖やラム酒、そして奴隷貿易の情報拠点になりました。

 1869年にワイン・ハウスに改称、1885年にヴィクトリア建築に改装されました。店内には当時のコーヒー販売法や壺が展示されています。

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