2016年1月7日木曜日

イスラムの文学 アラビアン・ナイト

アラビアン・ナイトは長短約260の物語から成るといわれ、時代は紀元前から中世までと長期にわたり、舞台もアラビア半島、メソポタミアを中心に、西はスペイン、東は中国、南はアフリカまでと広大です。多数の作者の手を経て、16世紀始めには現在の形に整えられたと思われ、18世紀にフランス人のガランによってヨーロッパに紹介されて、世界的に有名になりました。
有名なアラジンは、ハールーン・アラシードというアッバース朝第5代カリフがモデルで、バグダードの町を歩き回り、愉快な話、珍しい出来事を伝えています。この時代のバグダードの宮殿は美しく飾られ、詩人や歌姫たちがたくさんいました。
もう一人の主役のシンドバードはバグダッドの商人でチグリス河口の町バスラから船出して、途中何回も嵐にあったり、奇妙な出来事に巻き込まれたりしながら、奇跡的に助かって、7回も航海を繰り返すという冒険話です。

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