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この季節、英国各地のハーブ・ガーデンで見られるトリカブトの花。そうです。これが保険金殺人で有名になった、猛毒を持つトリカブトです。
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トリカブトの毒性は根の方に多く含まれており、服用すると、神経・心臓・脊髄が毒に犯され、延髄の呼吸中枢に作用し呼吸困難に陥ります。そのまま死に至ることもあります。解毒剤は存在しません。一度致死量を口にしてしまえば、助かる見込みはほぼゼロだと言われています。古代ローマでは、あまりに多くの人々がトリカブトによって毒殺されたので、ローマ皇帝はしばしばトリカブトの栽培禁止令などを発することもあったようです。
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毒はたいてい薬としての役割も持っており、鎮痛・強壮・昂奮・新陳代謝亢進などの効果を持つ薬として薬草園で育てられています。学名はAconitum napellus。英語名はHelmet Flower。
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