2017年8月31日木曜日

自然史博物館の建物


 
ロマネスク様式の自然史博物館の建物は、1870年代にアルフレッド・ウォーターハウスによって設計されました。大英博物館にあったハンス・スローンの動植物の標本コレクションを基に、世界中の植民地から集められた莫大な標本コレクションを展示するために造られたオリジナルの建物です。
ウォーターハウスは、テラコッタの美しい組み合わせで建物を覆いつくすことを考えました。正面入口の柱群は見事です。


セントラル・ホール(Central Hall)に入ると、

高窓から差し込む光がテラコッタの装飾を際立たせています。
柱やアーチには鳥や葉の彫刻が浮かんでいます。

 天井は彩色された162枚の植物パネルから成っています。

階段を上って一番高い位置からセントラル・ホールを見下ろすと、
階段中央に進化論で有名なチャールズ・ダーウィンの像がありました。













2017年8月30日水曜日

自然史博物館 地球ホール

自然史博物館の地質学部門の入口にあった地球ホール(Earth Hall)です。
エスカレーターが惑星をイメージした金属製の球体の中に入って行くのが、印象的です。

エレベーターの下にある彫刻も印象的。まずは神による天地創造の彫刻。ウイリアム・ブレイクの絵がモデルです。キリスト教やユダヤ教では、神が6日でこの世界を造ったことになっています。

こちらはギリシア神話のアトラスです。ゼウスとの戦いに敗れたアトラスは、西の果てで天空を持つ役目を負わされることになりました。その後、メデゥーサの首によって、アトラスは石に変えられ、アトラス山脈になったのだとか。

これがメドゥーサです。見たものを石に変えてしまうという恐ろしい魔物です。もともと美しい少女であったメドゥーサは、「自分の髪は女神アテナより美しい」と自慢したため、アテナの怒りを買い、醜くされ、髪は一本一本を蛇に変えられてしまいました。そして、ペルセウスによって首を切られてしまいます。メドゥーサは古代生物の化石を見下ろしています。最後はすべて石になってしまうと言いたいのでしょうか。

これはキュクロプス。ギリシア神話に出てくる一つ眼の巨人です。実際に象を見たことの無かった古代ギリシアの人々が、巨大な穴(鼻腔)がある象の頭蓋骨を見て、一つ眼の巨人の眼窩だと思い、キュクロプスを想像したのだと言われています。

2017年8月29日火曜日

自然史博物館の月の石、火星の石

これはアポロ16号が1972年に採取してきた5.5kgの月の石の一部(128g)です。樹脂製のピラミッドに封入されています。
こちらは火星の石です。1911年にエジプトに落ちた隕石で、石の成分から火星の石ということになったのだそうです。でも、どうして誰も火星に行ったことがないのに、この石が火星から来たって分かるのでしょうか?

2017年8月28日月曜日

自然史博物館 鉱物ギャラリー



自然史博物館の鉱物ギャラリーは、博物館創立時(1881年)以来まったく変わっていません。


1853年に当時英国領だったオーストラリアで発見された金の結晶(crystals of gold)重さ717g。ちなみに世界で一番大きな金塊(nugget of gold)は1869年にオーストラリアで発見されたウェルカム・ストレンジャー(Welcome Stranger)71キロです。
このエメラルドの結晶(Crystal of Emerald)はコロンビア原産の1384カラット。1831年にデボンシャー公爵が、ブラジル皇帝ドン・ベドロ1世から買取り、英国に来ました。
このダイヤモンドは、1869年に、英国領だった南アフリカの羊飼いにより発見され、彼は引き換えに、羊500頭、牛10頭、馬1頭を受け取ることができました。オリジナルのダイヤモンドは1910年代にカルチェのデザインによりカット(47.69カラット)され、ペンダントになりました。

2017年8月27日日曜日

自然史博物館 アンモナイト (4億年前)



アンモナイトは四億年前に出現し、6500万年前に恐竜とともに絶滅するまで、世界中の海に繁栄した代表的な古代生物です。
平面的に巻いた螺旋系の殻をもっていて、直径は2センチから2メートルのものまであります。

イカやタコに近い動物で軟体動物に属しています。

名前の由来は、古代エジプトの太陽神アモンの牡羊の角(ammonis cornua)からきています 。

2017年8月26日土曜日

自然史博物館 3億3千年前の木

ヴィクトリア時代の建物の隣には、地質学展示のために造られた1930年代のギャラリーがあります。プレート、マグマ、火山爆発、地震に関する展示、地球の歴史、宝石を含む鉱物の標本はこちらで見ることができます。
建物の前庭には、1854年にエジンバラで発掘された、今から3億3千年前の木の幹があります。
この時代は、地層から石炭が多く産するので、石炭紀(Carboniferous Period)と呼ばれ、英国にもシダ植物などの大森林があり、昆虫や両生類が栄え、爬虫類もこの頃登場しました。

2017年8月25日金曜日

自然史博物館 恐竜 (2億5千万年前)

Dinosaur(恐竜)は、ギリシア語で恐ろしいトカゲという意味で、1841年に英国人のリチャード・オーウェンという古生物学者が名付けました。恐竜が生きた時代は三畳紀(Triassic)2億5千年前~2億年前、ジュラ紀(Jurassic)2億年前~1億4千年前、白亜紀(Cretaceous period)1億4千年前~6500万年前に分かれています。

自然史博物館の正面入口にあるディプロドクス(Diplodocus)はジュラ紀に北米に生息していた草食恐竜です。体長は26メートルもあり、これまでに発見されている恐竜の中でも最長のものです。

細長い口の前にだけ歯が並び、葉をむしって丸飲みしていました。尾の先の方はムチのような構造になっており、尾を勢いよく振り回して、肉食恐竜から身を守る武器として使っていたと思われます。
これはコエロフィシス(Coelophysis)の化石です。
三畳紀の北アメリカに生息した肉食恐竜でした。
これはカマラサウルス(Camarasaurus)の骨格です。ジュラ紀の北アメリカに生息した草食恐竜です。
他の竜脚類に比べると首と尾が短く、歯はヘラ状のものが約48本並んでいます。
これはトリケラトプス(Triceratops)の骨格です。白亜紀の北アメリカ棲息していた草食の角竜です。
トリケラトプスとは3本の角を持つ顔と言う意味で、鋭い3本の角は肉食恐竜から身を守る武器として役立ちました。
イグアノドン(Iguanodon)は、白亜紀のヨーロッパに生息していた草食恐竜で、前脚の親指の爪がスパイク状になっているのが特徴です。
現在、イグアノドンはこのような姿だったと考えられていますが、
イグアノドンを発見した英国人医師のギデオン・マンテル(Gideon Mantell)は、鼻先に角がある、全長70メートルの巨大なイグアナのな姿を想像していました。マンテルは医師業の傍ら自ら化石を取りに出かける化石ハンターで、1822年に巨大な歯の化石を発見し、それが爬虫類のイグアナの歯と化石の特徴が一致することを見つけ、イグアナの歯という意味のイグアノドンと名づけました。
マッソスポンディルス(Massospondylus)は、ジュラ紀のアフリカとアメリカに生息した中型の草食恐竜です。
小さな頭を持ち、首と尾は長く、がっしりとした胴体をしています。
アロサウルス(allosaurus)は、ティラノサウルスより8千万年以上前に君臨していたジュラ紀最強の肉食恐竜です。
鋭く大きな歯をたくさん持っていました。二足歩行性で、大きく強力な後脚と、3本指を備えた前腕を持ち、長い尻尾で体のバランスを取っていました。
アルバートサウルス(Albertosaurus)は白亜紀の北アメリカに生息していた肉食恐竜です。カナダのアルバータ州で発見されたため、この名前が付けられました。
ティラノサウルスよりひとまわり小さく、軽量な体つきから素早さをいかした狩りを行っていたと思われます。
トウジャンゴサウルス(Tuojiangosaurus)は、ジュラ紀の中国に生息した四足歩行の草食恐竜です。
首から尾にかけて背中に左右に並んだ骨板がありました。尾の先端には4本のトゲが生えていました。前脚は短く前かがみになっていることから、背の低い植物を食べていたと考えられます。
ガリミムス(Gallimimus)は白亜紀にモンゴルに生息していた恐竜です。映画ジュラシック・パークではTレックスから群れて逃げる姿が描かれています。
骨格から現代のダチョウのように時速70キロの速度で走ることができたと推測され、最速の恐竜の一つであったと考えられています。体に対して相対的に大きな脳を持っており、知能の高い恐竜のひとつであったようです。
ドロマエオサウルス(Dromaeosaurus)は白亜紀の北アメリカに生息した肉食恐竜です。
恐竜としては知能も高かったため、群れで行動ができる凶暴な恐竜でした。
デイノニクス(Deinonychus)も白亜紀の北アメリカに生息した肉食恐竜です。狩りも群れで行い、時速50キロの速度で走って、自分より大きな草食恐竜も襲ったと考えられます。自然史博物館には動くロボットで動く様子を見ることができます。
ティラノサウルス(Tyrannosaurus)は白亜紀の北アメリカに生息した史上最大の肉食恐竜です。一生つがいの相手を変えず家族単位で群れをつくって行動していたのだそうです。自然史博物館には動くT-rexのロボットがいますので、是非見に来てください。