2007年6月28日木曜日

ミステリー・サークル

新聞記事で見つけた、人間が作ったミステリー・サークルです。コカインで頭がおかしくなった人が車で麦畑に侵入し、めちゃめちゃにしたものですが、新聞の見出しに「宇宙人じゃない」って書いてあるところがおかしいです。

こっちは、宇宙人(?)の作品です。

広大な麦畑の中に出現する謎の幾何学模様は、世界各地にありますが、英国南西部の田園地帯に特に集中しています。1980年代から注目され始め、1990年代になると出現数は増加し、公式に報告されているものだけで2000以上もあります。

一夜のうちに突如姿を現し、周辺には人の足跡などが見つからず、どのように作られたのかはわかっていません。UFOの目撃例が多い地域なので、UFO説。板とロープと巻尺で人間が作ったという、愉快犯説。高度100kmの電離層あるプラズマが地上の降りてきたときにできたとされるプラズマ説など、いろいろな仮説が立てられていますが、どれも説得力がありません。

2007年6月24日日曜日

モティスフォント・アビー

モティスフォント・アビーは、350種類のバラのコレクションで有名です。ピンクのバラが印象的でした。

1201年に修道院(アビー)が建てられたのですが、宗教改革によって僧院はマナーハウス(貴族の館)になりました。持ち主が何回かかわり、1957年からナショナル・トラスト管理になりました。

1972年、オールド・ローズ研究家のグレアム・トーマスによって、壁に囲まれたキッチン・ガーデンはローズ・ガーデンになります。ナショナル・トラストのアドバイサーという地位を得たトーマスは庭の設計を担当します。写真は「グレアム・トーマス」の名前がつけられた黄色いバラ。

建物の前のパーティア。屋敷も公開されています。

モティスフォントというのは湧き水の集まる所という意味だそうです。敷地内に小川が流れ、蔓バラが絡まる素敵な橋がありました。

ソルズベリー

ソルズベリー大聖堂の、英国で最も高い123mの尖塔は遠くからでも見ることができます。

13世紀に建てられた初期ゴシック建築様式の教会。

私が英国で一番美しいと思う教会です。

チャプターハウスには、マグナカルタのオリジナル(現存する4枚のうちの1枚)が展示されています。

2007年6月23日土曜日

ローマン・バース

西暦43年に英国を侵略したローマ人たちは、お風呂が大好きでしたから、ここに温水が湧き出ているのを見て、即座に巨大な浴場を建てました。進軍道路のフォス・ウェーと、ロンドンからウエールズに向かう道路のちょうど交差点という地の利もあり、バースの街は栄えました。ローマ人はこの町をアクア・スリス(ケルト民族の神サルの水という意味)と呼び、汗を流し、マッサージをして湯につかりました。社交場、ビジネスの場でもありました。

英国には火山はありません。この温泉は15000年前に降った雨が地底深くに潜り、また地上に押し上げられてきたのだと言われています。現在も3箇所の湯元から46・5度の温水が毎日113万リットルも湧き出ています。温泉にはカルシウム、亜鉛、マグネシウム、鉛、カリウム、リチウム、鉄分などの成分が含まれており、皮膚病、リューマチ、関節炎に効くとされています。

バース・アビー

西暦676年に、ローマ時代の温泉跡地に僧院が建てられました。アングロ・サクソンの修道院はその後発展し、973年にはエドガー王の戴冠式がここで行われました。ノルマン時代になると、貧民や病人が温泉を使えるように、バース最古の慈善組織セント・ジョンズ・ホスピタルが創設されました。中世にバースの修道院は衰退し、廃墟と化し、温泉も荒れ果てましたが、1499年にオリヴァー・キング司教が夢のお告げを聞いて、再建を始めます。教会正面に天と地の間にかけられた梯子を上り下りする天使たちが彫られています。

パーペンディキュラー(垂直)様式で、柱がアーチに影響されずに天井まで真直ぐなのが特徴です。「ランタン・オブ・ザ・ウエスト」と呼ばれていたほど、窓が大きく、とても明るい教会です。東窓のステンドグラスはキリストの生涯が描かれ、北側にエドガー王の戴冠式が描かれています。

16世紀にウイリアム・ヴァーチュー設計によるファン・ヴォールト(扇状天井)が見事です。

バースの街

バースの街に残る見事な建物は、ほとんどがジョンウッド父子の計画によるものです。ウッド(父)はパラディオの古典様式に強く影響を受け、新しいローマ都市を建設するという夢を抱いて1727年に故郷のバースに戻ってきました。写真はサーカスで、1754年に建築が始まりました。1階はドリア式、2階はイオニア式、3階はコリント式の柱が使われていて、ローマのコロセウムの内側と同じです。また、サーカスの直径はストーン・ヘンジと一致します。建物の上には伝説に由来するドングリが飾られています。

ウッド(子)によるロイヤル・クレセントは1774年に完成しました。114本のイオニア式の柱で飾られた半円形のテラスには、30軒の邸宅が入っています。

坂に沿って、家の屋根が階段状になっています。

王立ミネラル・ウォーター・病院は、イングランド初のすべての人々に平等に開かれた病院です。支払いは、入院時の預託金3ポンドだけ。これは治ったら家に買える費用として、治らなかったら葬儀の費用として返されました。

この家は1480年ごろ建てられた、バース最古の家なのだそうです。サリー・ランは1680年に亡命してきたフランス人で、ここのパン屋で働くようになり、ブリオッシュの製法をもたらしました。今でも人気のティールームです。地下の博物館で、昔のオーブンを見ることができます。

エーボン川にかかるパルトニー橋は、ロバート・アダムの設計により1774年に完成しました。橋の両側には小さな店が並んでいます。

ボートン・オン・ウォーター

ボートンの街の真ん中には、ウインドラッシ川が流れています。この石橋がなかなかいい雰囲気を出しています。

村外れにモデル・ビレッジがあり、本物の建物と同じ石を使って造った村のモデルを見ることができます。

ブロードウェイ

ブロードウェーというのは、「幅広い道」という意味だそうです。村の真ん中にはB4632が走っており、その両側に店や家が並んでいます。写真は500年の歴史を誇る、リゴン・アームズ・ホテルです。17世紀にはチャールズ1世国王も泊まったことがある、由緒正しきホテルなのです。

村の八百屋さんを見つけました。

チッピング・カムデン

チッピングは、古英語でマーケットという意味です。この村は古くからマーケット・タウンとして栄え、中世には羊毛の取引の中心地でした。村はずれに、写真のような茅葺き屋根の家が集まっているところがあります。

なんか、おとぎの国の家みたいですよね~。

ヒドコート・マナー・ガーデン

ここには生垣で囲まれた庭園がたくさんあるのが特徴です。小鳥のトピアリーが印象的です。

赤い花の、レッド・ボーダーズ。

1907年にフランス生まれのアメリカ人、ジョンストンがコッツウォルズの高台に移り住みました。彼は独学で造園技術を学び、独自の色彩感覚でこの名園を造りあげました。独身で、親族もいなかったため、ナショナル・トラストに寄贈、管理を任せています。

キフツゲート・コート・ガーデンズ

キフツゲートは女性3代(祖母=へザ・ミューア、母=ダイア二ー・ビニー、娘=アン・チェンバース)に引き継がれ、現在も50種類のバラが咲き誇っています。

ローズ・ボーダーは、今が最高です。

ホワイト・サンクン・ガーデン。左奥のブナの木には、「キフツゲート」という名前の高さ20mもあるオリジナル・ホワイト・ローズが絡まっています。

ボーダー。右側に、麓のミクルトンの村をはじめ、コッツウォルズ丘陵が眺められます。

ストラットフォード・アポン・エーボン

ストラットフォードは「ロミオとジュリエット」「ベニスの商人」「ハムレット」「マクベス」「リア王」などで有名な劇作家のウイリアム・シェークスピアが生まれ、育ち、晩年に再び戻り、亡くなるまで過ごした町です。上の写真の家の2階で、1564年に生まれました。父親は手袋商で、生家は、自宅兼作業場兼手袋売り場でした。


上の写真はシェークスピアが少年時代勉強した、グラマースクールです。この建物は、今でも実際に教室として使用されています。毎日、朝6時(冬は7時)までに登校しなければならなかったそうです。

18歳のときに隣村のアンと結婚。翌年には長女スザンナが生まれます。スザンナは医者のジョン・ホールと結婚しました。ホールズ・クロフトには、当時の診察室を再現されている部屋もあり、当時の医療器具も展示されています。シェークスピアの医学知識はかなりのものでしたが、ホールから仕入れていたのは確実です。晩年のシェークスピアの主治医であり、死の床に付き添ったのもホール医師でした。

シェークスピアが埋葬されているホーリー・トリニティ教会です。

星条旗が掲げられている家は、ハーバード大学の創始者のジョン・ハーバードの母、キャサリン・ロャーズが結婚する前に住んでいた家です。現在、建物はハーバード大学が所有しています。

シェークスピア・ホテル。昔、ストラットフォードは森に囲まれていたので、このような木と漆喰でできた家が主流でした。

ファルコン・ホテル。15世紀の建物です。

バーフォード

コッツウォルズの主要道路が交差するバーフォードは、車で移動するときによく通ります。坂道(A424)の両側が中心街になっており、おしゃれな店が並んでいます。坂道の下の方には、ウインドラッシュ川が流れています。

バイブリー

ウイリアム・モリスが世界で一番美しい村とよんだバイブリー。村の真ん中にコルン川が流れていて、鱒が泳いでいるのが見られます。白鳥やアヒルの親子も泳いでいます。静かで、のんびりとした村です。

ナショナル・トラスト管理のアーリントン・ロウです。昔は羊毛倉庫だったとか。

アーリントン・ロウの隣の家です。とってもかわいい家ですね。

道路沿いにある普通の家ですが、庭がすばらしいですね。

スノーズヒルのラベンダー畑

スノーズヒル(Snowshill)という村にあるラベンダー畑に行ってきました。英国最大のラベンダー畑です。南フランスのプロバンス地方のラベンダー畑といい勝負だと思います。畑を外側から眺めるのは無料ですが、入場料(2.5ポンド)を支払って畑に入ることをお薦めします。畑の中を自由に歩き回ることができます。
                      ラヴェンダーの名前は、ラテン語のラヴェ(洗う)という言葉からきているそうです。古代ローマ時代には、すでにラベンダーの精油が入浴の再に使われていたという記録があります。以来、香水や薬として長い間使用されてきました。開花は6月に始まり、7月、8月にかけて刈入れが行われます。

近くにショップがあり、お茶を飲んだり、ラベンダー・グッズを買ったりすることができます。

スローター村の散策

アッパー・スローターにあるマナー・オブ・ザ・ロードに泊まったので、早朝、隣村のローワー・スローターまで、散歩しました。

初めは、こんな道です。

こんな橋も渡ります。

こんな道も歩きます。

これが遠くから見たマナー・オブ・ザ・ローズです。

こんな景色の中を歩き続けます。

しばらくすると、川が見えてきます。

そして、ここが目的地のローワー・スローターの村です。片道30分くらいの散歩コースです。

おまけ。コッツウォルズの郵便ポスト。かわいいでしょう?