2009年1月10日土曜日

ヴィクトリア・エンバンクメント・ガーデンズ

エンバンクメント駅の隣にある、ヴィクトリア・エンバンクメント公園は朝7時半に開門します。公園にしては遅くないですか?ちなみに、閉門時間は冬の間は夕方5時、3月は6時、4月は8時、5月から8月は9時と日照時間と共に変化していきます。管理はCity of Westminster区役所。

入ってすぐに、この標識。こんなにダメ事項が多い公園は他では見たことありません。

ここでアルコールを飲んではいけません。ああ、ここでワイン飲みながらピクニックする人がいそうですよね~。

自転車の乗り入れ、鳩の餌やり禁止。鳩の餌もダメなの?

犬はリードに繋いで散歩すること、犬の糞の始末は忘れずに。これは当然です。

スケートボード、ローラースケート、ボールを使った遊びは禁止。小さい公園では危ないからね~。

この古い建物は、1626年に造られたヨーク・ウォーターゲート(York Watergate)です。

バッキンガム公爵の館だったヨーク・ハウスの川側の正門として造られました。

朝の日差しの中、犬を散歩させる人、ゆっくり新聞を読む人、通勤に急ぐ人、いろいろな人がいます。

なぜかスコットランドの国民的詩人のロバート・バーンズ(Robert Burns)の像がありました。「蛍の光」(Auld Lang Syne)の作者です。

今日はいい天気になりそうだと、川の方を見ると、クレオパトラの針が見えました。

紀元前1450年頃 トトメス3世によって造られたオベリスクです。ヘリオポリスにあった2本をロ-マ人がアレキサンドリアに運び、シーザリウム神殿の正面に建てました。

しかし、1本は1301年の地震で倒れてしまいます。1819年にエジプト王モハメッド・アリからアレキサンドリアにあるオベリスク(倒れた方)は英国に贈られました(英国側の話)が、技術的な問題とかいろいろあって、オベリスクがロンドンに到着したのは60年後の1878年のことでした。

倒れなかった方は、1869年に開通したスエズ運河の工事を援助してくれたお礼として、エジプトのカディーブ(総督)イスマイルからアメリカ政府に贈られます。最初アメリカ側はその話にあまり熱心ではありませんでしたが、もうひとつのオベリスクがロンドンに運ばれたという話が伝わると,アメリカにも是非欲しいということになりました。現在ニューヨークのセントラル・パークにあるのがそれです。

紀元前のエジプトまで空想を膨らませていた私は、ここで現実に引き戻されます。

朝の安らぎを与えてくれた公園からすぐの所には、朝の交通渋滞の激しいバス通りがあります。

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