2010年11月26日金曜日

幸せの王子

ハイド・パーク・コーナーのアキレスの像。

なんだか鳥と話をしているような感じの写真が撮れ、オスカー・ワイルドの「幸せの王子」を思い出しました。

ある街に幸福な王子の像が立っていました。両目には青いサファイヤ、腰の剣には真っ赤なルビーが輝き、体は金箔に包まれていました。とても美しい王子は街の人々の自慢でした。

南の国へ旅立とうとしていたツバメが、王子の像の足元で休んでいると突然上から大粒の涙が降ってきました。 王子はこの場所から見える不幸な人々に自分の宝石をあげてきて欲しいとツバメに頼みます。 ツバメは言われた通り王子の剣の装飾に使われていたルビーを病気の子供がいる貧しい母親に、両目のサファイアを飢えた若い劇作家と幼いマッチ売りの少女に届けます。ツバメは街中を飛び回り、両目をなくして目の見えなくなった王子に色々な話を聞かせます。王子はツバメの話を聞き、まだたくさんの不幸な人々に自分の体の金箔を剥がし分け与えて欲しいと頼みます。

やがて冬が訪れ、王子はみすぼらしい姿になり、南の国へ渡り損ねたツバメも次第に弱っていきます。 死を悟ったツバメは最後の力を振り絞って飛び上がり王子にキスをして彼の足元で力尽きてしまいました。

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