2016年11月23日水曜日

大英博物館 ペルシャ文明 アケメネス朝ペルシャ


紀元前550年メディア王国を滅ぼし、アケメネス朝を建国したキュロス2世の手紙。
    
ダイオレス1世の浮彫。キダリスという帽子を被り、黄金の杖を持って、高い王座に腰掛けました。いつしか王は決して地面を踏まず、宮中であっても人前に姿を現さない神格化された存在となっていきました。

西はエジプトから東はインダス川流域まで、オリエント全域を支配したアケメネス朝ペルシアは、ダイオレス1世の時代に全盛期を迎えます。

紀元前515年、ダレイオス1世の時代にエルサレム神殿は再建されました。人類最古の文明は、ティグリス川とユーフラテス川の間に興りました。

紀元前522年ごろから、ペルセポリスの建設を初め、60年の歳月をかけて、455メートルx300メートルという壮大な王宮が完成させました。

パサルガダエ、バビロン、スーサ、エィバタナに次ぐ5番目の都で、新年の祝賀行事のためだけに築かれた都だったとも言われています。

古代ペルシアでは、春分の日が一年の始まりとされていました。

ダレイオス1世は、ペルセポリスの謁見殿に上り、帝国内23の属州、35の民族の使節と接見しました。

そして使節団は献上品を背負った馬やロバを引きながら階段を登って、王に特産物や宝石、諸寝具などを献上したのでした。

ペルセポリスの浮彫には、ティアラと呼ばれるフェルトの帽子を被って、手には槍を持ち、肩に弓と矢筒を持った近衛兵がよく描かれました。
            
オクサスの遺宝は、19世紀にアフガニスタンのオクサス川流域で発見された170点におよぶ金銀製品です。出土品のうち3分の1が飾り板だったことから、神殿へ奉献された品だと推測されます。紀元前5世紀。

金製の腕輪。紀元前5世紀。

浮彫彫刻によると腕輪はこのように使われたらしい・・・。

金製の戦車。御者が身に着けているのはメディア王国の衣装。紀元前5世紀。

銀製のグリフォン(空想上の動物)のリュトン(動物の角をかたどった酒杯)。紀元前5世紀。

銀製の酒杯のとって。動物をモティーフにしたデザインはアケメネス朝ペルシア工芸品の特徴。紀元前5世紀。

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