2018年2月5日月曜日

ヴィクトリア&アルバート美術館 ヨーロッパ (ロココ時代)

ロココの語源は王侯貴族の庭園にある洞窟の貝殻(ロカイユ)です。ロココ様式がフランスで流行したのはルイ15世の治世(1715-1774)と重なります。ゴシックやバロックが教会建築から始まったのに対して、ロココは貴族や市民の邸宅から始まりました。左右対称を避け、線はなるべく細くし、明るい色の壁に金色の埋め込みを浮き出させました。壁面や扉の装飾に貝殻模様が愛用されいるのも特徴です。家具は小型になり、背の低い箪笥に花瓶や置物などを飾りました。椅子の高さも低くなり、丸みを帯びています。宮廷生活に関してはフランスを手本にするのが当時の風潮でしたから、ロココ式の家具も各国の宮廷に伝えられました。

ポーランド国王のために造られたキャビネット(1750-1755)

マイセンのテーブル・セット(1745-1747)

セーブルのティーセット(1775)

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