2008年7月24日木曜日

ルノワールの友達

この絵はルノアールの自画像です。陶器の絵付師を経て、20歳の時に本格的な画家を目指して、グレールのアトリエに入門したルノアールは、アトリエでモネ、シスレー、バジールに出会います。彼らは制作もプライベートも共にする生涯の友人になります。

シスレーは裕福なイギリス人の商人の子としてパリで生まれました。風景を愛した画家で、フォンテーヌブローの森近くに住んで、その近郊の風景を描き続けました。貧乏なルノワールを自分のアパートに同居させたりもしました。

バジールも裕福な家庭に育ち、自分のアトリエを持っていました。サロンにも入選しています。シスレーが結婚した後は、ルノワールとマネは彼のアトリエに住ませてもらっています。しかし、普仏戦争に志願し、29歳の若さで戦死してしまいます。

モネは一緒にカンヴァスを並べて絵を描いた友人であり、よきライバルでした。二人の友情は生涯にわたって続きました。

人間嫌いのセザンヌとも交流がありました。ルノアールは南仏にセザンヌを訪ね、仲良くカンヴァスを並べてサント・ヴィクトワール山を写生したこともありました。

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