2009年2月4日水曜日

ウエストミンスターのデモ隊

土曜日にトラファルガー広場の近くでバスを待っていたら、いきなり道路が閉鎖になりました。仕方がないので、ウエウトミンスター方向に歩いていくと、デモ隊に会いました。

デモ隊をこんなに近くで見るのは初めてです。先頭は、ジャーナリスト、警官、そしてデモ隊と続きます。

国会議事堂前もデモに参加している人たちでいっぱいでした。スリランカのタミールの平和を願うデモだそうです。恥ずかしながら、私はタミール問題について何も知りませんでしたので、これを機会にちょっと勉強してみました。

スリランカの多数民族であるシンハラ人からの分離独立を求める少数民族のタミール人(19世紀に南インドを植民地化していた英国人がインドからスリランカの紅茶栽培のための労働奴隷として連れてきた100万人のタミール人を含む)は、スリランカ北部のジャフナ一帯を拠点として テロ活動を開始しました。

シンハラ人側もタミール人排斥の動きが活発化し、シンハラ人の多い地区にあるタミール人商店が焼き打ちされたり、タミール人が虐殺される暴動が起こりました。
インドの軍事介入によってタミール人は大幅な自治が認められるようになりましたが、これはシンハラ人に反インド感情をもかきたて、内戦はまだ終結していません。

タミール人は自爆型の爆弾テロ攻撃をスリランカ各地で実行に移し、大統領暗殺事件や首都コロンボの中心街で 爆弾テロ事件などを起こしています。

相次ぐテロ事件で、スリランカから外国人観光客がいなくなり、観光立国でもあるスリランカ経済はダメージを受けています。

それで、内戦をやめさせてくださいと、世界に訴えているのが、この大規模デモなのです。

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