2011年4月27日水曜日

ラジオでロイヤル・ウエディングについて語る

今朝、ジャパンFMネットワークのラジオ番組に出演して、今週の金曜日に行われるウイリアム王子とケイト・ミドルトンさんのロイヤル・ウエディングについて話しました。
4月29日にウエストミンスター寺院で行われる結婚式には、家族や友人、海外の首脳や外交官、兵士、慈善事業の関係者など約1900 人が招待されています。そして、世界で20億人、世界人口の3分の1の人がテレビを通して、この結婚式を見ると見込まれているのだそうです。

2人のことをちょっと復習しておきますと、

ウイリアム王子は1982年6月21日に、チャールズ皇太子とダイアナ妃の長男として生まれました。公式の称号は“His Royal Highness Prince William of Wales”(ウェールズ大公息ウィリアム王子殿下)。王族であるため姓は持ちません。学校などで必要がある場合は「マウントバッテン・ウィンザー」を姓として使用します。
ロンドン西部にある保育所や幼稚園に通い、小学校はバークシャーのルドグローブ小学校に通いました。ウィリアムは小学校に通学した最初のイギリス王子なのだそうです。中学・高校は、イートン校で学び、大学はスコットランドのセント・アンドリュース大学に入学しました。
ケイトこと、キャサリン・エリザベス・ミドルトンは、198219日、パーティグッズの販売会社経営の父と元客室乗務員の母との間にバークシャーで生まれました。父方の家系はヨークシャーで商業的に成功ていましたが、母方の家族はダラムの炭鉱労働者でした。
「ケイト」は「キャサリン」の愛称ですが、彼女の場合、王室との絡みでマスコミに登場するまで、周囲から「ケイト」と呼ばれた事はありません。中学・高校はマールボロ・カレッジに通い、セント・アンドリューズ大学に進学しました。
大学在学中、学友としてウィリアム王子と知り合います。大学で開催されたチャリティー・ファッション・ショーでこのドレスを着たケイトにウイリアムが一目惚れし、交際が始まりました。このドレスは今年3月にオークションにかけられ、7万8000ポンド(約1000万円)で落札されました。
2人の関係が公になったのは、2004年ごろで、ウィンザー家毎年恒例のスキー旅行にケイトが同行したことで、「未来のプリンセス」として取り上げられました。
大学卒業後、2006年にウイリアム王子はサンドハースト陸軍士官学校に入学し、訓練の後、空軍の救難ヘリコプターのパイロットになりました。ケイトは大学で美術史の学位を取得後、ファッションブランド「ジグソー」のアクセサリー部門のバイヤーをしていましたが、翌年には退職し、以降は両親の経営するオンラインのパーティー・グッズ販売会社を手伝うなどしていました。
20074月、英大衆紙がウィリアムとケイトが破局したと報じました。破局の一因として、中流階級であるケイトおよびケイトの母親の言動を挙げ、階級差を指摘し王室に相応しくないと報じるマスコミがありました。別の英大衆紙は、エリザベス女王が「結婚の意思がないのなら急ぐべきでない。ダイアナ妃の二の舞になる事を望んでいない。」とウィリアムに忠告したと報じています。同年71日に行われたウィリアムとヘンリー王子主催の故ダイアナ妃の追悼コンサートに姿を見せますが、公式には復縁の発表はありませんでした

昨年10月、二人は旅行先のケニアで婚約し、1116日、王室より正式に公表されました
ウイリアムからケイトに贈られた婚約指輪は、1981年にチャールズ皇太子と婚約したダイアナ妃が王室御用達の宝石店「ガラード」のカタログから自ら婚約指輪として選び、皇太子から贈られたブルーサファイアで、周囲は14個のダイヤモンドで飾られており、当時2万8000ポンド(現在の為替レートで約370万円)で販売(特注ではない)されていました。
レプリカでよければ、QVCで35.16ポンド、

Argosで39.99ポンドで買えます。

婚約時のドレス(Issa Londonデザイン500ポンド相当)のコピーが、スーパー大手のテスコがオンラインで16ポンドで販売して、販売開始1時間で完売しました。

ケイトは健康的で上品なファッションで、世界各国のメディアで話題なっています。婚約発表後は、英国製を基本に、Burberry、Issa London、Reiss、Whistlesなどの高級ブランドから誰もが手の届くハイストリート・ブランドまで、英国ブランドPR大使として、英国ファッションの普及に貢献しています。ケイトが公の場で着た服のブランド名が数時間後にはインターネット上で判明し、売上は急上昇という状況が続いています。もちろんこのバーバリー・コートも翌日完売しました。
ケイトは、結婚式の前夜、バッキンガム宮殿に近い5つ星ホテルのゴーリング・ホテルで家族と一緒に過ごします。最上階にあるスイートルームは、ケイト一家の宿泊に先がけ、ホテルは15万ポンド(約2000万円)をかけて改装されたのだそうです。
ウエディング・ドレスは、当日まで秘密。
結婚指輪はウェールズにあるClogau Gold社のセント・デービッド鉱山から採掘されたゴールドを使用したリングの予定。
結婚式当日のスケジュールは、
挙式が行われるウェストミンスター寺院で午前8時15分から招待客の受け付けを始め、11時から式を開始。
新郎側の付き添い代表であるベスト・マンは、ウィリアム王子の弟、ヘンリー王子


新婦側の付き添い代表であるメイド・オブ・オーナーは、
ケイトの妹、ピッパ
新婦の付き添いブライズメイド
ルイーズ・ウィンザー(7歳、エリザベス女王の三男、ウェセックス伯爵の娘)
マルガリータ・アームストロング=ジョーンズ(8歳、リンリー子爵の娘)
グレース・バン・カッツェン(3歳、ウィリアム王子の友人 ヒュー・バン・カッツェンの娘)
エリザ・ロペス(3歳、カミラ夫人の娘 ローラさんの娘)

教会内で聖書を祭壇まで運ぶページ・ボーイ
ウィリアム・ロウザー=ピンカートン(10歳、両王子の個人秘書 ジェイミー・ロウザー=ピンカートンの息子)
トム・ペティファー(8歳、両王子の乳母ティギー・ペティファーの息子)

12時15分、式を終えたウイリアム王子とケイトは馬車に乗ってバッキンガム宮殿へと向かい、13時25分に他のロイヤルファミリーと共にバルコニーに姿を見せる予定になっています。.
バッキンガム宮殿で、祖母エリザベス女王主催のパーティー(出席者600人)が開かれ、夜はチャールズ皇太子主催のディナー(出席者300人)も予定されています。
ウエディング・ケーキはレスターシャ―の菓子職人、フィオナ・ケアンズさんが制作する伝統的なフルーツ・ケーキ。マクビティ社のチョコレート・ビスケット・ケーキも制作される予定です。
総額は1000万ポンド(約13億6400万円)に及ぶとも言われる結婚式の主な費用は、王室及びミドルトン家が持つとされています。しかし、当日の警備や 道路封鎖、道路清掃などにかかる費用は国や地方自治体持ちで、ロンドン警視庁筋によると、警備費用は500万ポンド前後になるとみられています。

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