2011年9月19日月曜日

シースケール村

シースケール村から見たセラフィールド核燃料再処理施設。

シースケールの 鉄道駅。

シースケール村はセラフィールドから3kmのところにある人口2000人の町で、主に再処理工場労働者が住んでいます。

1983年、村で白血病が増えているという話を地元のテレビ局が聞きつけ、取材の結果、この村の白血病発生率はイングランド平均の10倍に相当するというドキュメンタリー番組が放送されました。

核燃料再処理工場の操業が始まった1952年から1990年ごろまで、廃液はそのままアイリッシュ海に放出されていました。

1974年にはプールに貯蔵されていた使用済み燃料の腐食が進み、その汚染水をそのまま放出したため、セシウム137の放出量が急増しました。

1970年代後半のアイリッシュ海での魚のセシウム137は、1kgあたり1000ベクレルを超えていました。セシウム137の放出量は110万キュリーで、チェルノブリ事故で爆発した原子炉から放出された量の2分の1から3分の1に相当します。プルトニウムの放出量は1万6000キュリーで、長崎原爆で使われたプルトニウムの2個分です。

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