2008年10月24日金曜日

テンプル・チャーチ

テンプル・チャーチは法律弁護士事務所の建物が多く集まる静かなオフィス街にあります。ダヴィンチ・コードに書かれているように巨大ビル街の陰に隠れているわけではありません。

オープンハウスの日に行ったら、普段開かれることがない西側の扉が開かれていました。

この教会は1185年2月10日にエルサレム総主教ヘラタレイオスによってテンプル騎士団に献堂されました。1096年の第一回十字軍の終了後、ヨーロッパ人によって確保されたエルサレムへの巡礼に向かう人々を保護するために設立されたのがテンプル騎士団です。

テンプル騎士団の特徴は、構成員が修道士であると同時に戦士だったということです。しかも王族や貴族たちの財産を預かる中で、中世に独自の金融システムを発達させ、国際銀行の元祖ともいうべき役割も果たしていました。フランス王フィリップ4世の陰謀により、1307年に騎士団は解散させられ、以後19世紀まで異端とされていました。

ダヴィンチ・コードに「十体の石の騎士。左に五体。右に五体。等身大の彫像が、仰向けの安らかな姿勢で床に横たわっている。騎士たちは鎧一式に盾と剣といういでたちで忠実に再現されており、まるで眠っている隙に何者かが忍び込んで石膏で固めたかのような、不気味な印象を与える。」と書かれている石像たち。

「彫像はどれも風化が激しかったが、一体一体にはっきりした特徴があり、武具の細部や、腕と足の位置、顔の表情、盾の模様が異なっている。どの騎士も仰向けだが、三人は脚をまっすぐ伸ばし、あとの二人は交差させている。着ているものをよく見たところ、ふたりは鎧の上に外衣をはおっているが、ほかの三人は足首に達する長衣を身に着けている。ふたりは剣を持ち、ふたりは祈り、ひとりは両腕を体の横につけている。」

足を組んでいるのは十字軍遠征で亡くなった騎士であるという意味です。

「封印された石の棺が置かれている。棺は台形で頭の側へ向かうにつれて広がっており、山形の蓋がついている。」とダヴィンチ・コードにも書かれているこの石棺。ラングドンじゃなくても、「なぜこの騎士は隠れているんだ」と思いますよね~。

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