2008年10月26日日曜日

セント・ジョンズ・ゲート

このSt. John's Gate(聖ヨハネの門)は、1504年に聖ヨハネ修道院の入口として建てられました。

宗教改革後、修道院は解体され、現在は聖ヨハネ教会(St. John's Church)が残るのみです。

聖ヨハネ修道院は聖ヨハネ騎士団(The Order of St. John of Jerusale、Knights Hospitaller)の英国での本拠地でした。

聖ヨハネ騎士団は1023年ごろ商人がエルサレムの洗礼者ヨハネ教会跡に病院兼巡礼者宿泊所を設立したことに始まります。1113年に教皇から正式な承認を得て、騎士修道会となります。当初は、病院・宿泊所としての役割が強かったのですが、やがて軍事的要素が強まります。

1187年にエルサレムが陥落した後、1309年にロドス島に本拠地を移します。騎士団の構成員は騎士が500人程度で、母国語によって8つ(フランス・イタリア・イングランド・ドイツ・アラゴン・カスティーリャ・オーベルニュ・プロヴァンス)の騎士館グループに分かれていました。1522年、オスマン帝国のスレイマン大帝が400隻の船団と20万人の兵で来襲、ロードス島を明け渡して、マルタ島に移りました。その後、1798年にナポレオンがエジプト遠征の際にマルタ島を奪ったため、本拠地を失った騎士団は求心力を失い、各地の支部が独自に活動するようになります。現在の本部はローマにあります。

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