2018年9月17日月曜日

ジョン・スノーの家&井戸があったパブ

 マルクスの家の裏にはドクター・ジョン・スノーが住んでいました。
 
1854年にコレラが流行しました。当時、コレラは空気感染すると考えられていました。しかしスノーは同じ流行地域でも患者が出る家は飛び飛びであるなどの理由から空気感染説に疑問を持ち、汚染された水を飲むとコレラになるという経口感染仮説を立て、疫学的調査を行いました。



1854年8月、スノーはコレラ患者が多量発生したブロード街に行って患者発生状況の調査を行い、死者(黒点)の分布から規則的なパターンから、コレラの原因がブロード街にある井戸 (Pump) であると推測しました。

行政がこれに従い問題の井戸を閉鎖したため、流行の蔓延を防ぐ事ができました。

 
スノーの疫学的研究は、感染源と感染経路の解明という疫学的手法により、病原体などが不明であっても、社会的要因、状況の観察から、感染症流行を止めることができることを証明したのでした。

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