2006年12月29日金曜日

ハンプトンコート宮殿の柿の木

写真はハンプトンコート宮殿の柿の木です。花壇の中の札に「オレンジ色の果実をつけている木はKakiです。」って書いてなかったら、何の木だか分かりませんでした。

日本ではどこでも見かける柿の木ですが、英国で柿の木を見たのは初めてだったので、ちょっと驚きました。

東アジア原産。学名はDiospyros Kaki。日本から欧米に伝わったので、学名に日本語の「Kaki」が使われているのだそうです。英語名はPersimmon。英国のスーパーではSharon Fruitとして売っていますが、イスラエルの柿の登録商標なのだそうで、イスラエル産以外の柿をシャロン・フルーツという商品名で販売することは違法なんだそうですよ。

2006年12月20日水曜日

へーべ

冬の寒い日でも、元気に咲いているのは、へーべ(Hebe)です。ニュージーランド原産。

へーべは、ギリシア神話のゼウスとヘラの娘の名前なのだそうです。彼女は酒宴が催されると神酒ネクタルを注いで回る役目の女神でした。

これは大英博物館にあるへーべの像です。「ヘベレケに酔う」という言葉は「へーベーリュエゲ(へーベーのお酌)」が語源なんだそうですよ。

2006年12月15日金曜日

ウインター・ジャスミン

12月の寒い日にも、元気に咲いているこの花は、ウインター・ジャスミン(Winter Jasmin)です。学名はJasminum nudiflorum。

原産地中国では「迎春花」と呼ばれているのだそうです。日本名はオウバイ(黄梅)。梅に似てないのに、なんで黄梅なんだろう?

2006年12月9日土曜日

ホーリー・ツリー

クリスマス・シーズンになると、ホーリー・ツリー(Holly Tree)で作られたデコレーションをよく見かけます。刺のある葉はキリストが十字架にかけられる前に頭に被らされた荊の冠を表し、赤い実はキリストが流す血を表しているのだそうです。

日本名はセイヨウヒイラギ。和名の「柊」の名の由来は葉の棘に触るとヒリヒリ痛むことからつけられたそうです。学名はIlex aquifolium。

シシリー・メアリ・ベーカーによる「The Holly Fairy」。

2006年12月5日火曜日

ポインセチア

12月になり、街はクリスマスらしくなってきました。私もちょっとクリスマス気分を演出するため、ポインセチアの花を買ってきました。

英語名のポインセチア(Poinsettia)は、メキシコ駐在アメリカ公使であり、植物学者のポインセット氏の名にちなんで付けられたそうです。学名はEuphorbia pulcherrima。メキシコ原産。

ヨーロッパでは、クリスマスに赤と緑のものを飾る習慣がありました。ポインセチアは特にクリスマスに由来があるわけでもないのに、この時期に赤色の葉が美しく、下の緑色の葉と調和がとれていることから、クリスマスの花として飾られることなったのだそうです。

2006年12月4日月曜日

メキシカン・オレンジ

12月撮影のメキシカン・オレンジ。でも、これって春の花じゃないですか?

学名Choisya teranate。英語名Mexican Orange Blossom。メキシコ原産のみかん科常緑低木。耐寒性があるので、英国でもよく見かけます。いい匂いがします

2006年11月25日土曜日

マホニア・メディア

花が少ない季節に、かなり目立つ黄色い花をつけているのは、セイヨウヒイラギナンテン(西洋柊南天)。中国原種のヒイラギナンテンと台湾産のロマリフォリアの交配種だそうです。

学名と英語名はマホニア・メディア・チャリティー(mahonia x media cv. charity)。ちなみに、柊はモクセイ科、西洋柊はモチノキ科、西洋柊南天はメギ科で、全然違う植物です。

2006年11月17日金曜日

ヤツデの花

晩秋に咲くヤツデの花。かわいいでしょう?

日本原産。学名+英語名のFatsiaは日本語の八手(はっしゅ=ヤツデの音読)に由来するそうです。天狗が持っている扇はヤツデの葉っぱなんですって。

2006年11月15日水曜日

ムクゲの花

ムクゲの花は夏の花だと思っていましたが、花期は長いようで、11月でもたくさん花をつけていました。中国・インド原産。学名はhibiscus syriacus、英語名はshrub althaea。

ムクゲは韓国の国花です。日本名のムクゲは韓国語の無窮花(ムグンファ)が訛ったものだそうです。ひとつの花は一日しか咲かないのだそうが、次々に花をつけるので、国の繁栄を意味するのだそうです。韓国には「だるまさんがころんだ」のような「ムクゲの花が咲いたよ」という遊びがあります。

2006年11月5日日曜日

ススキ

秋の七草にもなっているススキは尾花とも呼ばれ、秋を代表する植物ですが、日本でススキを家の庭に植えている人はほとんどいないでしょう。でも英国では観賞用として、よく庭で見かける植物です。

写真はキュー・ガーデンのグラス(Grass)の仲間たち。ススキのことは英語&学名でミスカンサス(Miscanthus)といいますが、上の写真は全部がミスカンサスではないようです。

日本でも英国でもススキは茅葺屋根の材料として使われました。昔は集落の近くに定期的に刈入れをするススキ原があり、茅場と呼んでいたそうです。東京の茅場町は昔はススキ原だったわけですね~。

2006年10月15日日曜日

秋のキューガーデン

 秋のキューガーデンは、

 あまりオススメしません。

 ボーダーはこんな感じ。

 雑草にしか見えませんね。

 ススキも人気がありますが、


 花を見たい人は

春に来てください。

2006年9月20日水曜日

ハンギング・バスケットの水遣り

まだ人通りが少ない、朝9時前のキングストンの繁華街で、ハンギング・バスケットに水をあげているのを見ました。

高いところにあるハンギング・バスケットの水遣りは、このように給水車から長い棒を取り出してやります。

水遣りの後、しばらくはバスケットから水がこぼれています。

2006年4月22日土曜日

カジュマル

九龍公園のカジュマルの木。ジャングル・ブックに出てくる木ですよね~。幹から気根が無数に垂れ下がっており、地面に到達して支柱になっているものもありました。

根っこも感動ものです。熱帯アジアに広く分布している木で、英語名はChinese Banyan Tree。学名はFicus microcarpaです。

アラマンダ

黄大仙の庭にあったアラマンダの木。学名はAllamanda cathartica。英語名はGolden Trumpet。

日本名はアリアケカズラでした。南米ギアナ原産。

2006年4月4日火曜日

カタクリ

キューガーデンに咲くカタクリの花。根からとれる澱粉が片栗粉。

これは学名でErythronium oregonumという種類。

こちらはErythronium hendersoniiという種類。

英語名はDogtooth violet。根が犬の歯に似ていることから、この名が付いたそうです。

チオノドグサ

キューガーデンに咲くチオノドグサ(Chionodoxa)。

ギリシア語で「雪の輝き」という意味です。

英語名もGlory of the snow。

オーブリエチア

キューガーデンのロック・ガーデンに咲くAubrieta deltoideaの花。

英語名はAubretiaです。

日本名はムラサキナズナ。

近所の家の庭に咲くオーブリエチアもとても綺麗でした。

地中海沿岸原産。

アブラナの仲間だそうです。