2009年4月28日火曜日

マリー・アントワネットとエリザベート・ヴィジェ=ブラウン

ナショナル・ギャラリーにある美貌の女流画家エリザベート・ヴィジェ=ブラウンの自画像。彼女は悲劇の王妃マリー・アントワネットの肖像を20点以上も描いたことでも有名です。

エリザベートは、マリーアントワネットと同じ1755年生まれ。父親も画家で、幼い頃から父親のアトリエに出入りして、自然に絵を描くための技法を学びました。彼女が描く肖像画は群を抜いており、上流社会の人々から絶大な賞賛を受けるようになり、19歳でアカデミー会員に迎えられます。

21歳で画商のルブランと結婚。あまり幸せな結婚ではありませんでしたが、娘のジャンヌは愛しました。

24歳で王妃マリー・アントワネットの肖像画を描きました。王妃はこの肖像画が気に入り、王妃の母であるオーストリアのマリア・テレジアに贈りました。今もウィーンの美術史美術館で見ることができます。

28歳の時、展覧会のため木綿の服に麦藁帽姿の王妃の肖像を描いて評判になりますが、王妃として相応しくないとする宮廷の人々の意見によって、絵は取り外され、

代わりに青いドレスに盛装した王妃の肖像画が展示されました。

32歳の時、「マリー・アントワネットとその子供たち」を描きました。

1789年、フランス革命を避けてイタリアに亡命。画家としての名声は外国にも響いており、イタリア、オーストリア、ドイツ、ロシアでも、敬意を持って迎えられました。ルイ18世が即位して王政復古が始まると、フランスに戻りますが、夫と娘を亡くします。その後も、1842年87歳で亡くなるまで、ずっと絵を描き続けました。

彼女の絵はフランス革命時代の作品として高い評価を得ていますが、自らの才能によって人生を切り開いた女流画家としての人生も興味深いと思います。

2009年4月27日月曜日

ピクチャレスクの世界

ストアヘッドのランドスケープ・ガーデンはイングリッシュ・ガーデンの典型です。日本では、コテージ・ガーデンをイングリッシュ・ガーデンと呼んでいる人が多いようですが、本当のイングリッシュ・ガーデンは広大な敷地が必要な風景庭園のことです。

これはナショナル・ギャラリーにあるクロード・ロランの「アイネイアのいるデロス島の海辺」、

これはフィレンツェのパラティーナ美術館にあるサルバドール・ローザの「壊れた橋のある風景」

2枚の絵を会わせたら、ストアヘッドの庭になります。18世紀の英国貴族はクロード・ロランが描いた理想郷のような庭園を望みました。川を堰き止めて池にして、古代ローマの神殿風の建物や橋を造り、人工的に計算して造られた、理想化されたピクチャレスク(絵画美)の世界を楽しみました。

風景庭園の中を散策しながら、古代ローマ風の建物を見て神話の世界を想像し、廃墟を見て人生の虚しさを感じたのでした。

2009年4月26日日曜日

リッチモンド・パークのツツジ

今、リッチモンド・パークのイザベラ・プランテーション(Isabella Plantation)のツツジが見ごろです。

イザベラというのは女性の名前ではなく、古英語で灰色がかった黄色(の土地)を意味するisabelからきているみたいです。

19世紀まで、ここには樫、ブナ、栗の木が植えられていました。

ツツジの木は、20世紀半ばに、庭師のWally Millerによって植えられました。

Still Pondという池の周りの、水面に映るツツジが特に見事です。

リッチモンド・パークのHPによると、このツツジはKurume Azaleaだそうです。

久留米の有馬藩士、坂本元蔵が品種改良したので、久留米ツツジと呼ばれるようになったのだそうです。

ここには1920年代に西洋に久留米ツツジを紹介した植物収集家Ernest Wilsonのコレクションもあるそうです。

西暦2000年にできたBog Gardenは日本庭園そのものです。

入場無料です。

みなさんも是非お出かけくださいませ。

2009年4月23日木曜日

ベニバスモモ

近所の家の庭に咲くベニバスモモ。

学名はPrunus cerasifera var. atropurpurea。

観賞用に改良されたバラ科の木で、中央アジア原産です。

薄桃色の小さな花がかわいい。

葉は新葉から赤色で、次第に紫赤色になります。

ヤマブキ

サリー・カウンティー・ホール(県庁)に咲いているのは、

山吹の花です。

学名はKerria japonica。日本原産。

英国で見かける山吹は、ほとんどが八重の花です。

一重の花は、キューガーデンに行かないと見られません。

英語名は学名と同じ、ケリア(Kerria)。19世紀のイギリスの植物学者Kerrにちなんで名付けられたのだそうです。

やっぱり、一重の花は地味ですね~。

チェリー・ローレル

近所の生垣に咲くチェリー・ローレル(Cherry Laurel)の花。

学名はPrunus laurocerasus。桜の仲間です。

日本名はセイヨウバクチノキ。博打の木なんて変な名前ですが、樹皮が剥がれ落ちる様子を、博打に負けて裸になるのに例えられたものだそうです。

果実は疲労回復に効果があるそうです。

2009年4月22日水曜日

レッドロビン

近所の家のレッド・ロビン(Red Robin)。

真っ赤な芽が美しいので、この季節とても目立っています。

アパートの生垣にも使われています。

日本名は西洋紅カナメモチ。

学名はPhotinia fraseriです。

赤いのは新葉の時だけで、

しばらくすると色あせてきます。

白く小さな花が咲きます。

オレゴン・グレープ

垣根や公園などでよく見かける黄色い花は、オレゴン・グレープ(oregon Grape)。

学名をMahonia aquifoliumといいます。

アメリカ原産のヒイラギナンテンで、とても甘い香りがします。

夏には青紫色の小果を房状に実らせます。果実はビタミンCや抗酸化作用の高いアントシアニンを豊富に含んでいます。血液浄化作用があり、湿疹、にきび、乾癬などの皮膚病に良いようです。消化作用、肝臓の強壮作用もあり、食欲を増進させ、吐き気を押さえ、リウマチの炎症を減少させる効用もあるようです。

2009年4月21日火曜日

キューガーデンの日本庭園

キューガーデンの日本庭園の写真をブログに更新をしている間に、季節はどんどん移り変わり・・・。

ツツジの花が咲き始めてしました。

小型の真っ赤な花が印象的です。札には’Mother's Day’と書いてありました。

背丈が60cm以上にならないので、ロック・ガーデンやパティオによく使われている種類なのだそうです。