2008年12月4日木曜日

フォートナム&メイソン

ピカデリー通りにあるフォートナム&メイソンは、1707年創業、昨年300周年を迎えた老舗です。

こちらが正面入口。建物の壁には、

エリザベス2世女王(バッキンガム宮殿)の食品を提供していることを証明する王室御用達マークと、

チャールズ皇太子(クラレンス・ハウス)の王室御用達のマークが付いています。

有名なのが正面入口中央にあるこの時計(1964年設置)。

1時、2時、3時と時計の針がちょうどの時間を示すと、

アン女王の宮殿で蝋燭の取替えをしていたフォートナムさんと、

彼の大家さんで、一緒に商売を始めたメイソンさんの人形が、

皆さんにご挨拶するために現れます。

そして、くるっと向きを変え、帰って行きました。

F&Mは単なるデパートではありません。

調理、盛り付け済みの料理、いわゆるレディ・ミールを最初に考案したのがF&Mです。

ハンパーと呼ばれる、チキン、チーズ、シャンペンなどを詰めたピクニック用バスケットの生みの親もF&Mです。

クリミア戦争中は、ナイチンゲールもヴィクトリア女王から送られたF&Mのスープを飲んでいました。

私が、ロンドンで一番好きなデパートです。皆さんもロンドンにいらした際は、是非F&Mに脚を運んでください。

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