2011年9月28日水曜日

ウエッジウッドの工房

ウエッジウッドのビジターセンターに行ってきました。

ジョシュア・ウエッジウッドは1730年に窯元の13人兄弟の末子として生まれました。9歳で父が亡くなり、兄の工場を手伝います。11歳のときに、天然痘にかかり、右足が不自由になります。28歳のときに、アイビーハウス工房(Ivy House Works)を借り受け、独立しました。33歳のころ、 硬質陶器クリームウェアが完成。のちに、シャーロット王妃によって王室御用達の陶工に認められ、「クィーンズウェア」と命名することを許されます。34歳でサラと結婚。38歳のころ、右足が悪化し膝下を切断します。41歳で 工房をエトルリアへ移します。42歳のころ、ロシアのエカテリーナ女帝からフロッグウエアの注文がきました。44歳でジャスパーウエアを完成。窯の中の高温を測るパイロメーターを発明したことにより、54歳のときに科学者として王立協会会員に選ばれました。56歳からポートランドの壷を借りて、再現に取り組み、60歳で成功。64歳で亡くなります。

工房では、轆轤で陶器を形成しているところを見ることができます。

あ、電動轆轤だ。マイセン工房では足で蹴っていたのに~。

絵付けも見られます。

一日中、同じ絵を描いているのでしょうか?

こちらは色付け。何回も重ねて色を付けます。

こちらはプリントされたものを貼る作業です。

焼くと、このようになりますと、説明してくれているところ。

廊下に完成品が並べてありました。

こちらは模様の型をとっているところです。

ジャスパーを、

ペンダント型に嵌め込む作業。

ジャスパーの種類の見本。

ウエッジウッドは優れた実業家でした。高温測定の温度計の発明や、原料の粘土の科学的研究は、王立協会に報告され、協会から本として出版されました。運河を整備し、工場では、品質管理、専業化など合理化を進め、従業員の福祉・健康管理にも気を配っていました。

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