フェルメールについて
17世紀のオランダは、スペインの支配から逃れて海上貿易で栄えました。裕福な市民たちは、それまでの教会や王侯貴 族に代わって絵画を求めました。プロテスタントの国なので宗教画は好まれず、風景画・静物画・風俗画といった新しいジャンルを切り開き、黄金時代を迎えて いました。
フェルメールの父はデルフトで宿屋を営むかたわら、画商として聖ルカ組合に登録していました。やがてフェルメールも21歳で組合に加入。(しかし彼がいつ、どこで、修行したのか分かっていません)。
初期には聖書や神話から主題を取った物語画を描き、1650年代後半から風俗画に転じます。主題は数点の例外を除き、室内で手紙を呼んだり書いたり、楽器を弾いたりする女性で、しかもほとんどは下面左側から差し込む光を浴びるという設定です。
ありふれた光景に、ワンパターンな構図・・・ですが、見る人に深い印象を与える絵が多いのです。それは光の表現によるものだと言われています。輪郭をちょっとぼかしているため、全体がしっとりとなじんで自然に感じられます。
マルタとマリアの家のキリスト(1654-55)
取り持ち女 (1656年)
眠る女 (1656-57年)
窓辺で手紙を読む女 (1658-59)
兵士と笑う女 (1658-59)
牛乳を注ぐ女 (1658-59)
兵士とワインをのむ女 (1658-59)
小道 (1658-59)
デルフト展望 (1659-60)
二人の紳士と女 (1660-61)
稽古の中断 (1660-61)
音楽の稽古 (1662)
窓辺で水差しを持つ女 (1662-65)
青衣の女 (1662-65)
真珠の首飾り (1662-65)
天秤を持つ女 (1662-65)
リュートを調弦する女 (1662-65)
手紙を書く女 (1665-66)
青いターバンの少女 (1665-66)
合奏 (1665-66)
絵画芸術 (1666-67)21
女と召使 (1667-68)
天文学者 (1668)
地理学者(1669)
少女(1668-69)
レースを編む女 (1669-70)
恋文(1669-71)
ヴァージナルの前に立つ女 (1669-71)
手紙を書く女と召使 (1670-72)
ギターを弾く女 (1673-74)
信仰の寓意(1673-75)
ヴァージナルの前に座る女 (1675)
0 件のコメント:
コメントを投稿