グレート・ホールは、ヘンリー8世のアパートメントの玄関口として、1532年に建てられました。
宮廷で働く600人のスタッフが食事をする大食堂としての役割もありました。
壁のタペストリーはヘンリー8世がこのグレート・ホールのために特別に作らせたものです。
1540年のブリュッセル製で、旧約聖書の「アブラハム物語」が題材になっています。
ヘンリー8世が購入した2500枚のタペストリーの中でも、
最も高価なもので、本物の金糸と銀糸で織られています。
特別な催しの時だけグレート・ホールに飾られ、
普段はそれ以外のあまり高価でないタペストリーが飾られていました。
タペストリーは部屋の保温にも役立ちますし、
宮廷を移す時に、簡単に持ち運びできて、とても便利でした。
次の部屋はグレート・ウォッチング・チェンバーといいます。
王の執務室へ出入りする人を衛兵が管理していた部屋です。
宮廷高官の食事室としても使われていました。
その隣の召使の控え室は、グレート・ウォッチング・チェンバーにいる貴人からの命令をいつも受けられるように待機していた部屋です。賓客が王に謁見する前に式服に着替える部屋としても使われていました。
これがヘンリー8世です。
これがお父さんのヘンリー7世。手に赤バラを持っています。
これがお母さんのエリザベス・オブ・ヨーク。手に白バラを持っています。ランカスター家の赤バラとヨーク家の白バラが結婚することにより、バラ戦争は終結し、チューダー王朝が始まったのでした。
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