ファウンテン・コートを囲むように、ジョージアン・ルームズが並んでいます。
ここではハンプトン・コートに最後の宮廷が置かれた1737年頃にジョージ2世とキャロライン王妃が滞在した部屋を再現されています。
皇太子フレドリックの肖像画に招かれて奥へ進むと、
たくさんの絵画が飾られている部屋があります。
有名なバロック画家の作品ばかりです。
不安になるくらい誰も来ません。
警備員もいません。
泥棒とか来ないのでしょうか?
ヴーエ「ダイアナ」(1637)
オラツィオ・ジェンティレスキ「巫女」1636-38)
ラ・トゥール「聖ヒエロニムス」(1621-23)
カラヴァッジオ「果物の皮をむく少年」(1593)
カラッチ「聖母と寝ている子供」(1599-1600)
ドメニキーノ「聖アグネス」(1620)
グエルチーノ「聖ピーター」(1640-60)
ホントホルスト「ボヘミア王の4人の子供たち」(1631)
カラッチ「男のプロファイル」(1595)
フォンテブオーニ「ピストイアの聖母」
カラッチ「真実と時間のアレゴリー」(1584-85)
ビゴット「大工の店のキリスト」(1600-50)
ストロッツィ「コンサート」1635)
カラヴァッジオ「聖ペテロと聖アンドリューを呼び出したキリスト」(1604)
アルテミジア・ジェンティレスキ「自画像」(1639)
レニエリ「兵士」1630-60)
フォラボスコ「嫉妬」(1640-70)
カラッチロ「眠るキューピッド」(1618)
ジェンティレスキ「ヨセフとポテパルの妻」(1630-32)
私一人で絵画に囲まれた部屋で静かな時間を過ごすことができました。
次の部屋はウルジーの書斎です。
天井は1530年代のもので、キリストの受難を綴った絵画も16世前半のものです。
書斎を出たところに、 フレドリック皇太子夫妻と、
ネラーによるジョージ2世とキャロライン王妃の肖像画が飾られています。
コミュニケーション・ギャラリーには、ピーター・リリーが1662年から65年にかけて作成した「ウインザーの美女たち」と呼ばれるチャールズ2世の宮廷の選りすぐりの美女たちの姿を描いた肖像がシリーズが飾られています。
カツーン・ギャラリーは、ウイリアム3世の命を受けて、クリストファー・レンがラファエロの連作「使徒行伝」を飾るために設計しました。
「使徒行伝」は1516年にローマ法王レオ10世がバチカンのシステーナ礼拝堂に飾るタペストリーのデザインとしてラファエロに描かせた下絵で、1623年にチャールズ2世が購入しました。
その後、クイーンズ・プライベート・アパートメンツと呼ばれる小さな部屋が並びます。1730年代のキャロライン王妃の生活を再現しています。ここは婦人たちがカードゲームに興じた娯楽室です。
王のプライベート寝室には宮廷の重臣や政治家などが頻繁に出入りするため、王と王妃が寝室を共にするときは、必ずこの王妃のプライベート寝室を使うのが宮廷のしきたりでした。ベットの上にあるのは1716年製の銀の湯たんぽです。
こちらは王妃が入浴したり、着替えたりする部屋です。
こちらは王妃のプライベート・ダイニングルーム。
最後の部屋は王妃のプライベート礼拝堂です。
キャロライン王妃は毎日、朝と夕方にここで祈りを捧げました。
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