2017年2月15日水曜日

テート・ブリテン イギリス絵画の歴史 ホガース、カナレット

ホガース パグと自画像 1745
18世紀初頭までイギリスの絵画を支えてきたのは外国人画家でしたが、この時代やっとイギリス人によるイギリス絵画ホガースが登場します。辛らつな風刺のきいた教訓的な風俗画は進行の市民階級に絶大な人気を博しました。ホガースは当時の市民社会の世相を描き、家族のカンヴァセーション・ピース(団欒図)を確立します。

パレットが描かれているのは職業が画家という意味



ホガース 乞食オペラ 1731
1728年にリンカーンズ・イン・フィールド劇場で上演され大成功を収めたオペラのクライマックスの場面。追いはぎの巻くヒースが死刑の宣告を受けています。2人の女性ルーシーとポリ=はいずれも彼と結婚していると信じて夫の命乞いをしています。

ホガース カレーの門 1748
1748年にホガースはフランスを訪れ、カレーでイギリス人スパイの容疑をかけられ逮捕されました。イギリス人が持つローストビーフと、飢えたフランス人、哀れなスコットランド人、太った僧侶を描いています。

カナレット グリニッジ 1750-52
18世紀になるとヴェネチアでは都市景観図が流行しました。古代の遺跡やルネッサンス時代の美術を見に来る観光客がお土産として買って行きましたl。カナレットはヴェネチアの町や運河を描いて、特にイギリス人コレクターに人気を得ました。カナレットはイギリスに滞在してロンドンの景観なども描いて、その後のイギリス風景画に影響を与えました。

カナレット 聖ジェームズ公園から  1749

サミエル・スコット ウエストミンスター橋 1750




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