2017年2月16日木曜日

テート・ブリテン イギリス絵画の歴史 リリー、ネラー

リリー スザンナと長老たち  1650
リリーはオランダ人の両親の間にドイツで生まれました。ロンドンに渡ったのは1641年(同じ年にヴァン・ダイクが死去しています)リリーがイングランドで描いた初期の絵画は神話画、宗教画、そして田園風景を背景にした肖像画で、ヴァン・ダイクの影響が見られます。チャールズ1世が処刑されたあともリリーの画家としての才能は認められ、イングランドを支配したオリバークロムウェルに雇われています。1660年に王制が復活し、リリーは1661年にチャールズ2世から主席宮廷画家 の地位とを授与された。その後レリーは1662年にイングランドに帰化しました。その後間もなくサマセット公爵夫人の肖像画を描くためにイーゼルに向かっている最中に亡くなり、コヴェント・ガーデンのセント・ポール教会に埋葬されました。

リリー レイク家のふたりの婦人 1660

リリー エリザベス、キルデール侯爵夫人 1679

ネラー  エリヤと天使 1672
ゴドフリー・ネラーはハンブルグで生まれました。ライデンで学び、アムステルダムでレンブラントの弟子となります。1674年にイングランドに到着し、チャールズ2世の肖像画を描きました。1680年にリリーが亡くなると、ネラーはチャールズ2世より首席宮廷画家に任命されます。ウイリアム&メリー、アン女王、ジョージ1世の治世を通してイギリス美術界の重鎮であり続けました。1723年に亡くなり、トイッケナム教会に埋葬されました。

ネラー ジョン・スミス 下院議長 1707-08
スミスは議長の衣を着ています。この肖像画は1707年のユニオン・アクト(イングランドとスコットランドの連合法)の締結の成功を記念して描かれました。

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