ターナー自身が寄贈した彼の初期から晩年までの作品が常設展示されています。
ターナー 自画像 1799
ターナーは1799年に24歳の若さでロイヤル・アカデミー準会員となり、1802年に27歳の時には正会員となりました。
ターナー 難破船 1805
初期のターナーは写実的な風景を描いていました。
ターナー 吹雪、アルプスを越えるハンニバルと軍隊 1812
ロマン主義的な大気、光、雲の劇的な表現が特色です。
ターナー 小川を渡る 1815
ターナー アポロンとシュビュラのいるバイアエ湾 1823
転機となったのは1819年、44歳の時のイタリア旅行でした。
ターナー チャイルド・ハロルドの巡礼 1832
フランス、スイス、イタリアなどヨーロッパ各地を旅行して多数の風景写生のスケッチも残しました。
特にヴェネチアの街をこよなく愛し、その後も何度もこの街を訪れ多くのスケッチを残しています。イタリア旅行後の作品は大気と光の効果を追求することに主眼がおかれます。
ターナー 吹雪 エアリエル号がハリッジ港を出発 1842
船はぼんやりとした塊に過ぎず、波、水しぶき、吹雪といった自然の巨大なエネルギーを描いていますが、発表当時は石鹸水と水漆喰で描かれたと酷評されました。
ターナー 平和 水葬 1842
ターナー ノラム城、日の出 1845-50
風景を写実的に捉えるのではなく、光や大気を表現しようとした作品です。後年、この絵を見たモネが感銘を受け、印象派の代名詞ともいえる「印象-日の出」に多大な影響を及ぼしたと云われています。
ターナーのスケッチブック
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