ポートメリオン(本社ストーク・オン・トレント)傘下になったのが、スポード、ロイヤル・ウースター
ポートメリオン(Portmeirion)1953年イギリスの北ウェールズの村ポートメリオンで開いた工房がはじまりです。その後、1960年に焼き物のメッカ、ストークオントレントに移転してポートメリオン社を設立しました。カジュアルテーブルウェアのリーダー的な英国食器メーカーで、機能性、使いやすさが人気です。1972年に発表したボタニックガーデンは、英国ガーデンの草花をモチーフに描いた図柄で、花が咲くお庭に蝶が舞うのどかな風景を思わせます。その繊細かつカジュアルなブリティッシュテイスト溢れるあふれる柄は、花模様のバリエーションの豊富さで大ヒットし、今では50ケ国前後に輸出される代表作となっています。
スポード(Spode)
1770年、ジョサイヤ・スポードがストーク・オン・トレントに陶器工場を創業。1787年に初代スポードは銅版転写技術による下絵付け技法を開発した。1816年に発表された「ブルーイタリアン」は、古代ローマをモチーフに描いた図案は200年近くもスポードの定番品として世界中で愛されています。1799年ボーンチャイナを完成させ、1806年、ジョージ4世(当時は皇太子)より英国王室御用達としてロイヤル・ウォラント(王室委任状)の称号を授かりました。2009年、英国ポートメリオン社傘下となりました。
ロイヤルウースター(Royal Worcester)
1751年、ウィリアム・ディヴィスが経営者となり、ジョン・ウォール博士が技術面の指導をし、15人の株式出資者によってウースター市にウースター磁器会社として創業された。
1752年、ソープストーン(ステアタイル)を素地に混ぜて軟質磁器を作ったブリストル工房を合併する。ソープストーン磁器ペーストは、非常に薄く処理することができるので、食器用に大変適しており事業の拡大に貢献した。
以後、釉薬の上にエナメルの絵付けを施す高度な技術や、銅版画転写法の技法により大量生産を可能にした。こうして高品質と生産性を両立させ、1789年にジョージ3世、英国の陶磁器界で初のロイヤルの称号を得る。以後、現在までロイヤルの称号を途切れることなく受け続けている唯一の窯で、現存する英国最古の名窯である。1976年スポードによる買収。2009年、英国ポートメリオン社傘下となりました。
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