2018年9月28日金曜日

産業革命 (蒸気機関車の誕生)

動力を蒸気機関にしたことにより、都市近郊に大規模な工場が建設され、それに伴い原料・燃料・製品を輸送する交通機関の改良が必要になりました。当時は運河が使われていましたが、19世紀になると鉄道に代わります。


トレビシックの蒸気機関車(1804年)
最初の蒸気動力による機関車がレールの上を走行したのは、南ウエールズのペニダランという町にあった鉄工所の構内でした。歯車で車輪を駆動するといった形態でしたが、時速6キロ程度で動くことができました。しかし、鋳鉄製のレールは機関車の重さを支え切ることができずに割れてしまい、機関車を継続的に使うことはできませんでした。

スチーブンソンのロコモーション号(1825年)
ダーラムにあるストックトン~ダーリントン間に蒸気機関車による鉄道が営業開始されるのに先立ち制作しました。時速20キロで運転できました。「ロコモーション号」は現在もダーリントン駅構内に大事に保管されています。

スチーブンソンのロケット号(1829年)
リバプールマンチェスター鉄道に採用する蒸気機関車を決めるトライアルで優勝した機関車です。ロケット号は20tの列車を平均速度22キロで牽引し、単機運転時の最高速度は50キロというすばらしい成績で優勝し、翌年、世界初の蒸気機関車による公共鉄道の開通。本格的旅客輸送のための鉄道の誕生しました。

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