1660年に王政復古があり、チャールズ2世が英国王として即位しました。そして1662年、その王妃となったのが貿易先進国ポルトガルの王女キャサリン・オブ・ブラガンザでした。
キャサリン妃は結婚に際し、砂糖、スパイスと共にお茶と茶道具を持参し、私邸のサマセット・ハウス、公邸ウインザー城に東洋の箪笥を並べて、中国や日本の磁器を飾りました。
キャサリン妃が愛用していたのが東洋の磁器は小ぶりのティーボウルでした。 キャサリン妃はお茶を飲む前に、刺激の強いお茶で胃を痛めないため、バターつきのパンを食べるという習慣も宮廷に広めました。
イギリス東インド会社はキャサリン妃の輿入れでインド貿易の拠点ボンベイを手に入れます。1664年以降、お茶はイギリス東インド会社から英国王室への献上品のリストに載ることになります。
キャサリン妃はお茶に砂糖とサフランをたっぷりと入れ客に振舞いました。英国にお茶を飲む習慣の普及したのはキャサリン妃の功績が大きかったです。
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