ジェームズ2世妃のメアリ・オブ・モデナはオランダ宮廷で花嫁修業をしていました。ジェームズ2世が即位すると、煮出した緑茶をティーボウルに移し、さらに受け皿に移して飲むというオランダ宮廷仕込みの喫茶マナーを英国宮廷に紹介しました。お茶を受け皿に移す習慣は、熱いものを飲み慣れない西洋人にとって、お茶を冷ますための工夫でしょう。
1680年代にフランスで流行ったお茶にミルクを入れるミルクティーを率先して取り入れ宮廷に広めたのもメアリ王妃でした。濃く煮出した緑茶に、輸入品であるスパイスや砂糖を入れて飲む喫茶は贅沢な習慣でした。
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