2009年1月12日月曜日

セント・ジョンズ・アンビュランス

セント・ジョンズ・ゲートの中には、12世紀に十字軍騎士の看病をするために設立されたホスピタル騎士団(Knights Hospitaller)の歴史博物館と共に、1877年に発足された聖ヨハネ救急隊(St.John's Ambulance)の歴史博物館があり、そして隣にはセント・ジョンズ・アンビュランス本部もあります。

英国の救急活動で赤十字より有名なのが、このセント・ジョンズ・アンビュランスです。正規の医者や看護婦の団体ではありません。ファースト・エイド講習を受講して、応急手当と救命手当の知識と技術を学び、認定試験に合格した一般市民のボランティア団体です。

新年パレードで見かけた、救急リュックを担いだ彼女たちもボランティア活動中の一般市民です。現在、英国では4万4千人が救急のボランティア活動していて、その半数が25歳以下という若さです。

応急処置いっても、心停止、呼吸停止、意識障害、中毒、熱傷、大出血などにも対応できます。救急車が到着するまでの間、蘇生措置を行うのがボランティアたちの役目です。医者じゃなくても、救急の知識があれば人命を救う事ができるのです。

これをボランティア・ベースでやってしまうのだから、やっぱり英国人は偉いかもしれません。道で倒れた他人を助けようと考えなくても、家族が倒れた時にどう対処したらよいのか知っているだけでも違いますよね~。

しかし、セント・ジョンズ・アンビュランスは、あくまで応急手当てと救命手当てをするボランティア団体です。救急車もありますが、緊急時には使えないのだそうです。 non-emergency medical appointmentsのための patient transport servicesの車らしい・・・。

こちらが緊急時に使われる救急車と救急バイク。資格を持った医療関係者が乗る車です。

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