2007年2月28日水曜日

キュー・ガーデン案内

ユネスコ世界遺産に登録されている植物園、キュー・ガーデン。1840年に王室が土地を国に寄贈したので「ロイヤル」と付いていますが、現在は国が管理しています。植物園ですから「この木何の木?」と気になる方のために、敷地内の約3万種の植物に名前札が付いています。

パーム・ハウス
1848年に竣工された熱帯植物用の巨大温室です。
世界最古の鉢植えであるソテツの木、
ココナッツ、コーヒー、コショウの木、
一日45cmも成長する竹などを見ることができます。

ウォーターリリー・ハウス
パームハウスの隣の小さな温室は、
アマゾンから来た大睡蓮のために造られました。
色とりどりの熱帯睡蓮の花を見ることができます。


プリンセス・オブ・ウエールズ・コンサーバトリー
プリンセス・オブ・ウエールズとは「皇太子妃」の意味で、
1759年、ここに最初の植物園を作ったオーガスタ妃のことを指しますが、
1997年、完成時に皇太子妃であったダイアナ妃によってオープンしました。
コンピュータ制御により気温と湿度を調節し、
熱帯乾燥地方、湿潤熱帯地方を中心とする
10の気候帯を再現しています。


ロック・ガーデン
岩の間に滝や小川が配され、
世界各地から2500種以上の植物が植えられています。


デイビス・アルパイン・ハウス
高山植物用の建物で、室内は温度と湿度の
調節のため常時送風されています。


グラス・ガーデン
イネ科の植物を見せるための庭です。


オランジェリー
1761年、オーガスタ妃の柑橘植物のために造られました。
現在はレストランとして使われています。


キュー・パレス
ジョージ3世が王妃シャーロットと15人の子供たちと過ごした宮殿です。

ジョージ3世は質素な暮らしぶりで、
ファーマー・キングと呼ばれ、農芸に大変興味がありました。
シャーロット妃は1821年にここの2階で亡くなっています。
宮殿の裏側には、小規模ながらフォーマル・ガーデンがあります。

クライマー&クリーパーズ
子供の遊び場も充実しています。


 ミンカ・ハウス
森の中を歩いて辿り着いたのはスズメのお宿?と思うような日本家屋。
ミンカというのは民家のことで、

 100年前に愛知県に建てられた家だそうです。

 
風景庭園
この自然に見える池と木々は、計算されてデザインされたものです。

クイーン・シャーロット・コテージ
歩いて、歩いて、森に迷ったヘンデルとグレーテルの気分になったころ
見えてくる魔法使いのお婆さんの家?のようなコテージです。
この辺はブルーベルの花の群生地としても有名です。


日本庭園
ジャパニーズ・ゲートウェーは京都、西本願寺にある唐門のレプリカです。
枯山水の庭もあります。


パゴダ
1762年に建てられた中国風の塔は、10階建て、高さ50m。

かなり遠くからでも見えるので、目印になります。


テンペラート・ハウス
温帯植物のための温室です。
現在改装中

ツリートップ・ウォークウェー
木を上から見るための回廊

マリアンヌ・ノース・ギャラリー
画家マリアンヌ・ノースの作品を常設展示しています

シャリー・シャーウッド・ギャラリー
世界最大のボタニカル・アート・コレクターが作った美術館

テンプル
風景庭園の中に古代神殿風の建物を配置し、あずまやとして使われました。


 歩く自信が無い方には、エクスプローラーという電動バスがあります。
ヴィクトリア・ゲートから20分おきに出発しており、
 121ヘクタールの園内を40分かけて一周してくれます。

2007年2月26日月曜日

2月のキューガーデン

風の神殿の丘に群生しているのは、スノードロップ。

日本名はマツユキソウ(待雪草)。

学名はGalanthusです。

そしてこちらは、クロッカス。

今の時期、キューガーデンのあちこちに群生しています。

そして、ヴィクトリア・プラザのカフェの近くに群生するのは、

シクラメンです。

ヴィクトリア・プラザのカフェで香を放っているのは、

サルココッカ(sarcococca)です。

ヴィクトリア・ゲート近くのウインター・ガーデンで目立っているのはハナミズキ。

学名はCornus sanguinea Midwinter Fire、「冬の炎」という意味です。

これは、日本紙幣を造るミツマタ。

学名はEdgeworthia Chrysantha。

普段見過ごしそうな地味な花ですけど、

この時期だから目立つのが、マンサクの花です。

英語名はWhich-hezel。

学名はHamamelis x intermedia。

日本庭園には、

寒アヤメ。

やはり日本庭園には椿。

学名はカメリア・ジャポニカです。

花ではないのですが、真っ赤な実が目立っているのが、

コトネアスターです。

コトネアスターと飛行機。

キューガーデンの熱帯植物の祭典2010

キューガーデンのTropical Extravaganza(熱帯植物の祭典)に行ってきました。

会場のプリンセス・オブ・ウエールズ温室は、蘭だらけでした。

蘭は世界に15000種もあって、南極を除くすべての大陸の熱帯から亜寒帯に自生するのだそうです。

ヨーロッパでは18世紀以降、熱帯性の蘭が持ち込まれ、鑑賞用として栽培されてきました。

今でも栽培や品種改良が進められています。

黄色い花のトンネル。

温室全体を使ってフラワー・アートしている感じです。

これらの花は開花期間が長いのでアレンジしやすいのでしょうか。

こちらは赤い花のトンネル。

最終日に行ったのですが、どの花も生き生きしていました。

熱帯温室なんですから、一年中やってくれればいいのに~。

池の真ん中に花が山盛りになっていました。

カラフルですね~。

寒い時期に熱帯植物の祭典なんて、

ちょっと洒落ていますね。