1761年建造の中国風十重の塔パゴダの周りには、アジア原産の木がたくさんあります。
オ オイトスギ。英語名はHimalayan cypress。学名はCupressus torulosa var gigantea。ヒマラヤ地域、ネパール、ブータン、チベットの海抜1,800mから3,000mくらいまでの所に育ちます。高さ45mまでになる高木 です。耐朽性はきわめて高く、寺院建築や家具などに使われ、香木に用いられることもあります。
この木の学名はOsmanthus x Burkwoodii。オスマンサスというのは金木犀のこと。園芸家が作った新種らしい。
セイヨウネズ(西洋杜松)。英語名Common Juniper。学名 Juniperus communis。名前に松の字が入っているように針状の葉を持つ木です。大きい木は高さ20mにも達し、樹齢1000年以上生きることもあります。ネ ズの実はジュニパーベリーと呼ばれ、利尿・解熱などの効果があります。実をアルコールに入れた薬はジンの起源です。
ビャ クセン。英語名はChinese Juniper。学名は Juniperus Chinensis。日本、朝鮮半島、中国にかけて分布。上向きに伸び、樹齢を重ねると幹にもねじれが見られるのが特徴的で、巨木も多数 あり、古くから民間信仰の対象にもなっていて、庭木や盆栽にも利用されるなど、日本では馴染みのある木です。
エンピツビャクシン。英語名は Pencil Cedar 。学名はJuniperus virginiana 。カナダ南東部からメキシコ湾までの北米中・東部を中心に分布。木には芳香があり装飾材や鉛筆として利用され、実は蒸留酒のジンや医薬用としても利用されます。
シリア・ビャクセン。英語名Syrian Juniper。学名Juniperus Drupacea。
東地中海地方、南ギリシア、南トルコ、西シリア、レバノンの高山に分布しています。
ヨーロッパイチイ。英語名はCommon Yew。学名は Taxus Baccata。
ヨーロッパに広く分布し、長寿で千年単位の樹齢になります。多様な形に刈り込まれたトピアリーや、生垣として利用されます。 古代ケルト時代からイングランドやアイルランドで神聖な木とされ教会の敷地内でもよく見かけます。
これはレバノン杉。英語名はCedar of Lebanon。学名は Cedrus libani。旧約聖書にも出てきます。
学名Lindera Megaphyllaで調べたらオオバコウバシという木らしい。
中国原産で、建築、家具、燃材に用いられるらしい。
ヨーロッパ赤松。英語名はScots Pine。学名は Pinus sylvestris。スコットランドからシベリアにかけてのユーラシア大陸北部に広く分布しています。
ヒマラヤトウヒ。英語名はHimalayan spruce。学名は picea smithiana。枝は水平に広がり、弓なりに垂れます。
北米原産のアメリカ柊。英語名はAmerican Holly。学名は Ilex opaca。
葉は楕円形で棘状の鋸歯があります。
1910年の日英博覧会のために、京都西本願寺の唐門を模して造った勅使門の周りには日本の木が植えられています。
ツバキの学名はCamellia Japonica。花が美しく利用価値も高いので、万葉集の時代からよく知られていました。
18世紀にイエズス会の修道士で植物学者のカメルがフィリピンでこの花の種を入手してヨーロッパに紹介したので、英語名と学名がカメリアになりました。
Cryptomeria japonicaは、日本固有の杉のことで、神社や建材として重用されながら日本全国で広く植栽されています。地域によって葉の硬さなどに違いがあり、特に 世界遺産の屋久杉はよく知られています。
日本庭園にも、もうすぐ春が訪れます。
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